野球と言えば巨人、昭和はカードゲームも巨人の星。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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今どきのキラびやかなカードゲームとは多少? 違うものの、70年頃にもこんなカードゲームが流行った。エボック社の「ベースボールカードゲーム」である。遊び方はピッチャーとバッターに別れて、配られたカードで攻守を競う、いわゆる対戦型カードゲームだ。ボードゲーム離れの子供たちに向けて、当時のエポック社は次々と新しいゲームを考えたのだろう。このカードゲームもそのひとつで、表面には星飛雄馬が使用されている。「巨人の星」は1966年から少年マガジンに連載、68年にはよみうりテレビ(日テレ系)で放送された、梶原一騎原作のスポ根マンガの傑作。その主人公を使用していたということもあって、私も興奮しながら遊んだのを憶えている。なのに、中面の絵は誰が描いたのか、誰なのかもさっぱりわからない。使用料の関係だろうけれど、そういうテキトーな所があの時代の玩具の面白さでもある。ちなみに、巨人の星のアニメでも面白い現象はたくさんあった。たとえば、主題歌の歌い出し。♪思い込んだら 試練の道を♪の歌詞を、♪重いコンダラ・・♪と歌い、映像に登場した地ならしのローラーを「コンダラ」と憶えていた人たちが全国に同時発生した現象。なんと、のどかな・・。昭和のこの時代はゲームもアニメも、どこかテキトーで、だけどそれがなんとも心地よかった。

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