明治のマーブルチョコは、10万馬力のおいしさだった。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$昭和を話そう、BOSSのブログ。-明治マーブルチョコレート

7つの色が揃ったチョコ。というのが、発売当時のマーブルチョコレートの売り文句(つまりキャッチコピー)だったらしい。確かに、あの時代にあのカラフルさは目を引いた。発売は1961年、昭和36年のことである。天才子役上原ゆかりのCMで話題となり、マーブルチョコはオシャレなお菓子として脚光を浴びた。さらに、63年放送開始のアニメ「鉄腕アトム」の提供スポンサーとして、明治のマーブルチョコはますます人気上昇。あの筒状のフタを「ポン!!」と開けるとアトムのシールが1枚、オマケに入っていたのだから、もう子供たちはたまんない。60年代の人気ロボットアニメと言えば、間違いなく鉄腕アトムと、そして鉄人28号だけれど、お菓子のオマケもまたアトムの明治製菓と鉄人のグリコの対決だった。どっちのお菓子が好きかは、どっちのロボットが好きかと同じ意味を持つから、チョコひとつだってカンタンには選べない。愛くるしい電子頭脳のアトム派か、あるいは意志を持たない硬派な鉄人派か・・。たかがお菓子、されどお菓子。昭和の子供たちは、お菓子だって真剣に悩んで、選んで、そして大きくなっていったのだ。

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