特撮の技術が「嵐」を巻き起こしていた、あの頃。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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今でこそ「嵐」と言えばジャニーズの代名詞みたいになっているけれど、昭和の時代にはいろんな嵐が吹き荒れた。石原裕次郎が演じた映画「嵐を呼ぶ男」もそうだし、ウルトラマンに登場した科学特捜隊の嵐隊員も人気者だった。そして、特撮ヒーローと言えば写真の嵐。変身忍者嵐、見参なのである。この嵐は、1972年の4月からテレ朝系で始まった。仮面ライダーのヒットに乗じて同じ石森章太郎の原作による変身ものではあるけれど、舞台が江戸時代というところが凄い。江戸時代にこれだけの人造技術があれば、鉄砲どころかどんな武器も必要なく、もっとカンタンに天下もとれただろう。荒唐無稽ではあるけれど、約1年も続いたのだから、当時の毎日放送(テレ朝)が力を入れていたことは間違いない。忍者ものには欠かせない牧冬吉とまだ初々しかった林寛子も出演し、ドラマに華を添えていた。ただ、一つの謎はあの容姿、風体が何をイメージしていたのかということ。鷲のようでもあったけれど、剣道のマスクにも思えた・・。ともあれ、特撮の嵐が、世の中に吹き荒れた時代でもあったのだ。

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