ジャイアントロボの最終回、それは平和を愛する心だった。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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特撮シリーズ第4弾は、鉄の正義の巨神、ジャイアントロボの登場だ。テレ朝系で放送が開始されたのは、1967年10月。ウルトラマンやセブン、マグマ大使など巨大ヒーローブームの中、満を持して横山作品も実写化に成功したのである。マンガでは、少年サンデーにやはり67年から連載。秘密結社「ビッグファイア団」の目論む世界征服を阻止するために立ち上がった、というストーリーは同じだけれど、TVに出てきた謎の宇宙人「ギロチン帝王」はマンガには登場しなかった。あの、ヒゲを生やしたタコのような気持ち悪い帝王がいたからこそ、悪VS正義の対立が明確で、子供たちもロボに声援を贈れたのかもしれない。しかし、ウルトラマンの様に地球を愛する異星人でもなければ、マグマ大使の様なロケット人間でもない。ジャイアントロボはあくまでもロボットだというところが、横山光輝のお家芸である。横山光輝と言えば、鉄人28号が代表作であるけれど、リモコンが敵に渡ると大変なコトになったため、ロボは草間大作少年の命令だけを聞くように作られていた。なのに最終回、大作少年の声に従わず、ロボは地球のために宇宙に砕け散った。その姿に全国の少年少女は感動。もちろん、私が号泣していたことは言うまでもないだろう。

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