空想するから楽しかった。セブン「湖のひみつ」。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$昭和を話そう、BOSSのブログ。-エレキング

特撮シリーズ第2弾は、1967年放送のウルトラセブンから。写真の怪獣は、第3話「湖のひみつ」に登場したエレキングなのだ。ストーリーの中では地球侵略を狙うピット星人が操る宇宙怪獣なのだけれど、どこか愛嬌があって、現在でも男女を問わずなかなかの人気者なのである。そもそも、エレキングという名前がステキだ。作者は、67年当時に流行っていたエレキブーム(エレキギター)を意識したのかもしれない。「キング」という名称を付けた怪獣は、キングギドラやキングコング、レッドキングにキングジョー・・と、大抵は強さと威厳を誇示するはずが、エレキングはクルクル回るレーダーみたいな角や、シロクロのブチのデザインがなんともオシャレに見えるから不思議だ。ウルトラセブンとの戦いではエメリウム光線で自慢のエレキンレーダー(クルクル回る角)が破壊され、あげくにアイスラッガーで切断されて倒されてしまう。キングという名を持ちながら、威張らず愛され続けるエレキングに、人間もちょっと見倣ってはどうか。ウルトラセブンという空想科学ドラマは、そういう見方も出来るからまた、面白いのだ。

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