マーク・レスターと一緒に、恋の未来に憧れた頃。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$昭和を話そう、BOSSのブログ。-マーク・レスター

1971年、映画「小さな恋のメロディ」の大ヒットで、イギリスの少年は一躍世界のトップスターになった。その名はマーク・レスター。もちろん、日本でもご覧の通り、数々の広告に出演した程の超人気ぶりだった。栗田ひろみ主演「放課後」という映画のカップリング(併映)で、「卒業旅行」という東宝映画にも出演したけれど、やっぱりマーク・レスターと言えば「小さな恋のメロディ」しかない。ストーリーは、小学生同士が結婚式を挙げるという鮮烈な内容だった。そこだけを聞くと無茶に思えるけれど、メロディ役の少女トレイシー・ハイドの美しさは十分にそのストーリーを納得させた。そこで、ふと思い出す。あの頃は何故かそんなストーリーが多かった。岡崎友紀主演のドラマ「奥さまは18歳」もそうだったし、赤塚不二夫の「ぶッかれ*ダン」なんていうマンガも小学生の二人が結婚しているというお話。どれも、だいたい70年頃の作品なので、真似というよりは同時発生的なアイディアだったのだろう。未来が輝いて見えた時代だから、みんなが結婚に憧れたのかもしれない。恋の未来になけなしの勇気で向かっていくことがステキな時代は、もう来ないのだろうか・・・。

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