思春期に学んだ「荒野の少年イサム」の勇気。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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梅雨空のモヤモヤを吹き飛ばすような、ガンさばき・・。「荒野の少年イサム」は、日本初の西部劇アニメだった。1973年にフジテレビ系で放送されたのを、固唾を飲んで観ていたファンも多かっただろう。少年ジャンプに連載されたのが、その2年前の71年。写真のジャンプコミックスがそれだ。以前のブログにも書いたけれど、この頃の少年ジャンプは、本当にジャンプしていた。ガキ大将親分に、ハレンチ、平面ガエルに、サーキット・・とマンガのテーマが奇抜だった上に、気鋭の若手がどんどん登場してきたのだから、格闘技にも似た熱いバトルが1冊の中に繰り広げられた。そんな中、当時すでに「巨人の星」でビッグネームだった川崎のぼるが満を持して描き上げたのが、このイサムだったのだ。山川惣治原作で、テーマは差別。ジャンプだけあって、さすがに濃いテーマだと子供ながらに微笑していた。さて、川崎のぼると言えば、名作も数々。「いなかっぺ大将」に爆笑した人も、「てんとう虫の歌」で家族の良さを感じた人もいるだろうけれど、私はアマレスを描いた「アニマル1」が好きだった。メキシコ五輪に期待した、あの遠い日から幾年。今年もまもなく、五輪の夏が来る。

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