
バレンタインデーから一夜明けて、ウキウキしている人も多いだろう。そこでふと思う。初めて、その日にチョコをもらったのはいつだったのか・・・記憶の旅に出てみると、こんな頃だったと気がついた。ひとつのチョコが心を熱くしたのは、フィンガー5が活躍していた1974年の2月14日。ちょうどその年の3月に、写真のレコジャケ「学園天国」はリリースされた。♪あいつもこいつもあの席を ただひとつ狙っているんだよ ♪ と、1番の歌詞で席替えのときめきを歌っていたけれど、席替えはおろか志望する高校に受かるかどうかの現実の方が、私にはドキドキだった。さかのぼる中2の夏、若い英語の産休教師に恋をした想い出は、「個人授業」の歌詞と重なり、高校受験のドキドキは「学園天国」でいっそう高鳴った。それもこれも、ボーカル晃のその音域が心に響きすぎたからかもしれない。それほどまでに、キレイなハイトーンボイス、歌声だった。♪ 運命の女神さまよ このボクにほほえんで 一度だけでも・・♪と晃を真似て歌った願いは、みごと受験合格でかなえられたけれど、もらったチョコの続きははかなく終わった。1974年のバレンタインデー頃のお話。
