クリームリンスと浅田美代子、実にしなやかな季節だった。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$BOSSのブログ-美代ちゃん

大人気TVドラマ「時間ですよ(シリーズ3)」に浅田美代子が登場したのが、1973年。劇中歌の「赤い風船」は飛ぶように売れて、その年の新人賞に選ばれた。当時のレコード大賞には必ず応援者が駆けつけるのが慣例で、浅田美代子の応援にはドラマで共演していた堺正章と悠木千帆(樹木希林)が壇上に上がり、泣き続けた美代ちゃんは一気にスーパーアイドルへと昇りつめた。写真の広告、花王フェザークリームリンスのタレントに起用されたのも、丁度その時期だろう。「しなやかどすなあ」という京都弁を受けて通り過ぎるリンスのCMは、大ヒット。あの頃から男子もリンスを使うようになったのかもしれない。まだ、お湯に溶いて洗面器に髪をひたすリンスの方法はちょっと面倒くさかったけれど、美代ちゃんを想う一心で頑張ったように私は思う。「時間ですよ」から生まれた天地真理に続くスターとしてヒット曲も続いたけれど、74年「じゃあまたね」の作曲を手掛けた吉田拓郎に、その後我らの美代ちゃんはもって行かれた・・・。「さんまのからくりTV」等、現在もちょくちょくその姿にお目にかかることはあるけれど、リンスを頭に乗せて「♪花王フェザー」とささやいていた隣りの美代ちゃんは、たぶんきっと、もう何処にもいない。
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