愛の戦士と死ね死ね団、なんと過激な時代。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$BOSSのブログ-レインボー
1972年の作品。七曜日の姿に変化する「レインボーマン」だ。この時代を席巻した「変身もの」ではあるが、原作が川内康範氏となれば、見方も違ってくるはず。そのいで立ち通り、「月光仮面」を彷彿とさせるところが彼らしい。主人公「ヤマトタケシ」はインドの山奥で師ダイバ・ダッタと修業をする、という設定。プロレスラーを目指しながら(もともとはアマチュアレスラー)悪の秘密結社と闘うのだが、「強い正義の使者」ではなく、常に人としての弱さに嘆き、哀しみを背負う姿が、これまでの「変身もの」に無かったと言える。きっと、そこが魅力だったのね。過去の平均視聴率を調べると、関東が約15%、関西が約20%というから、この暗さは関西ウケしたのかもしれない。私の推測では、悪の結社「死ね死ね団」というネーミングが、なんとも関西ぽくて好かれた気がする。♪死ね、死ね、死ね♪と歌う「死ね死ね団のうた」というのが、これまたドイヒー。今じゃ絶対に流せない歌詞。そんな時代もあったのだ。