「きっとうまくいく」私にとって特別な映画です。

 

インド映画といえば民族衣装で踊るものというイメージが強いですが、これは学園もので今までの概念を崩されました。

 

教育などの社会問題に切り込んだものといえるのですが、点数をとることやお金を儲けることが素晴らしい、という価値観は日本だけに限ったものではないようで、自由に生きること、創造的に生きることが無駄や身を持ち崩すとされがちなのは世界共通なのかもしれません。

 

その価値観を強要されがちな現代社会では、学校でも社会でも自殺や精神的な病や悩みが蔓延しています。映画自体は重苦しい内容ではなく、始終笑いっぱなしのコミカルな仕上がり。自分が本当に大切に思っているものは何なのか?自分の気持ちに正直に生きることは決して間違ったことではないのだと、勇気や希望を与えてくれた作品です。
 

「96時間」 主演リーアム・ニーソン。元特殊工作員の主人公ブライアンは、仕事との両立ができず妻と離婚、娘とも離れ離れ。その最愛の娘がパリで誘拐された事を知り、己の持っている能力、技術、人脈、あらゆる物を使って彼女を無事に取り戻すため奮闘する……というストーリー。

 

いやはや、主人公ブライアンがとにかくカッコイイ! わずかな手掛かりを元により大きな手掛かりを手に入れ、必要とあらば容赦なく暴力もふるい、ただひたすらに娘のために全力を尽くすんです。手掛かりなんて書きましたが、どちらかと言えば肩肘張らずに見れるアクション映画でしょうか。

 

ブライアンさん、多分設定年齢は50歳を超えてると思うのですが(リーアム・ニーソン氏は当時で60近いお年です)、とにかくよく動く。フィクションなのに「特殊工作員すげーな」って思っちゃいます。続編も二作ある模様。ご興味ありましたら是非!

「ブルース・ブラザーズ」(1980年、米)はリズム&ブルース音楽好きには、たまらない映画。ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの悪ゴロ兄弟が自分たちの育った孤児院を救うため、バンドを結成し、コンサートを成功させるお話です。

 

2人が身につけたスーツ、ネクタイ、サングラス、帽子は黒ずくめ(これがなかなかかっこいい)。2人は警官や政治結社、カントリーバンドから追われ、車で逃走しますが、営業中のショッピングモールの中を走り回ったり、たくさんのパトカーを瞬く間にスクラップにしてしまう派手なカーチェイスを繰り広げたり、そのハチャメチャでテンポのいい展開が笑えます。

 

そして何よりすごいのが登場する歌手の顔ぶれ。ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン‥‥。

 

登場人物たちが歌って踊るミュージカル映画でもあり、頭を空っぽにして見ればスカッとできるかも。映画「スター・ウォーズ」のレイア姫、キャリー・フィッシャーがとんでもない〝殺し屋〟で現れるのも笑えます。