言葉 | たかがピアノされどピアノの日常

たかがピアノされどピアノの日常

埼玉県戸田市のピアニスト伊集院紀子の毎日

先日、中学生の生徒さんと部活の話になって、一年生の後輩が先輩に敬語を使わないという話を聞きました。

へー結構大胆な、、、。

なんでも、先輩達が水のみ場にいたところ、その後輩がやってきて、

「ここの水、飲んでいい系↑?」

と、聞いたそうです・・・苦笑い おもしろすぎるぞ。


こういう言葉遣いは今は流行っているんでしょうか?まあそうだとしても、目上の人に使用するに適切かどうかの判断は、大多数の人がして使っているとは思いますが・・・。

字でかけば「系」とすぐわかりますが、実際言われると、その生徒さんも最初はよく意味が分からなかったそうです。そりゃそうだ、、「ここのみずのんでいいけー?」じゃ、とっさに方言かな?と思いそうな気がする。


昔、音楽とは無関係の大学で秘書のバイトをしてました。

教授にレポートを出しにくる学生達は、

「あのー、、、すみません、これ、レポート、、、○○先生は・・・・」


そりゃ・・・意味は分かりますが、仮にも院生なんだから二十歳以上、しかも一般的に言ってかなり優秀な学生さん達(なはず)です。

「○○先生はいらっしゃいますか?レポートを提出したいんですが」と、なぜ言えない・・・。単語の羅列じゃ赤ちゃんか第二外国語です。

母国語で大人なんだから、文章で話すべきだと思うぞ。

ちょうどその後その教授が授業から戻ってきて、「最近の学生はちゃんと話せない、質問の意味がよく分からない、何を言いたいのか論点がはっきりしない」と言っておられました。単語で話すことに慣れてしまうと、そうなるかもしれません。

でもこういう学生も、書き言葉はもう少しちゃんとしているんだろうと思います。一拍置いて考えられますものね。話言葉の方が修正がきかないので、より素が出てしまいますよね。

しかし最近の学生の作文や社会人の議事録など、本当に意味不明だったりすることが多いらしいので、やはりきちんと話す事が全ての「言葉」に重要なんだろうと思いました。