前回の「iOS 26 「写真」アプリ」記事でも少し触れましたように、新機能「空間シーン」モードをご紹介します。
iOS 26の「空間シーン」モードは、AIが写真の奥行きを解析し、立体的に表示する機能です。
ロック画面では、壁紙に設定した写真の背景と被写体が、iPhoneを左右上下に少し回転させることで奥行きのある 3Dのように見えるようになります。
「写真」アプリでも、表示した写真について立体的に表示してくれます。
この機能は、写真アプリで写真を選び、右上の六角形のアイコン(空間シーンボタン)をタップすることで適用できます。
空間シーンモードの機能をまとめてみると、次のようになります:
- 3D効果: AIが写真の奥行きデータを自動的に生成し、写真に立体感を与えます。
- 自動生成: 写真に写っていない背景部分なども自動で生成されるため、奥行きのある効果が得られます。
- 視覚効果: iPhoneを左右上下に少し回転させることで、背景と被写体が立体的に浮き上がるような奥行き感が体験できます。
(1) 写真アプリで空間シーンモード
写真アプリで写真を選び表示すると、写真の右上に「空間シーン」ボタンが現れます。(下図)

すると、その写真が AIにより画像解析され、被写体や背景などの距離を推定され、また写っていない部分も自動生成し、まとめて立体的な画像として作成されます。
出来上がると、iPhoneを左右上下に少し回転させると立体感をもって写真が表示されます。(動画)
再度、右上の「空間シーン」ボタンをタップすると、解除されます。
(2) ロック画面の壁紙
ロック画面を長押しし、画面右下の「+」をタップします。
背景位画像として設定したい画像の選択画面が現れます。(下図)

例えば、左上の「写真」をタップすると、写真ライブラリの写真が選択できます。
設定したい写真を選択し、その画像の右下にある六角形の「空間シーン」ボタンをタップします。(下図)

画面中央に「空間シーンを生成中」と表示され、完了するまで少し待ちます。
空間シーンが出来上がったら、iPhoneを左右上下に少し回転させて確認します。
このあと、時計表示やウィジェットなどをお好みの設定とすることができます。
出来上がったら、右上の「完了」をタップして出来上がりです。
(3) ホーム画面の写真ウィジェット
ホーム画面に写真ウィジェットを追加すれば、そこに表示させる写真にも「空間シーン」を適用することができます。
ホーム画面を長押しし、左上の「編集」をタップし「ウィジェットを追加」をタップします。
ウィジェット一覧画面から「写真」を選択します。(下図)

ウィジェットのスタイル(正方形、横長など)を選択できる画面が表示されますので、左右にスライドしてスタイルを選択し、下部にある「ウィジェットを追加」ボタンを押します。(下図)

ホーム画面上に追加された写真ウィジェットをタップすると、設定画面が現れますので、「常にフルカラーで表示」と「空間シーンエフェクト」をオンにします。(下図)

ホーム画面右上の「完了」をタップして完了させます。
iPhoneを左右上下に少し回転させてみると、写真ウィジェットに表示される写真も立体感をもって表示されます。
「空間シーン」を上手く適用するには
すべての画像にこの 3D効果を適用できるわけではありません。
奥行きがはっきりしている写真、特に被写体と背景の距離が遠い写真で効果が顕著です。
また、AIが認識できるような「くっきり」写っている画像、かつ、解像度の高い画像を選択するのがおすすめです。
さらに [設定]-[アクセシビリティ]-[動作]で「視差効果を減らす」がオフになっていることをご確認ください。