「Apple Intelligence(アップル インテリジェンス)」は、2024年に Appleが発表した AI技術です。
当初は英語のみの対応でしたが、2025年4月1日から日本語にも対応しました。
Apple Intelligenceは、iOS 18.1以降のすべてのiPhone 16モデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、A17 ProまたはM1以降を搭載したiPad全モデル、M1以降を搭載したMac、Apple Vision Proで利用できます。
利用できるモデルや対応言語など利用条件に付いては、Appleのサポートページ「Apple Intelligenceを入手する方法」をご参照ください。
今回は、「Apple Intelligence」の概要とできることをザクッと眺めてみます。
各機能の詳細については、回を改めてご紹介していく予定です。
大きな特徴として、ユーザーのデバイス上で動作するということが上げられます。
AI処理をサーバー上ではなく、デバイス上で処理するため、高速で、かつプライバシーを保護しながら利用できるということです。
デバイス内でのメイン処理で足りない部分は、クラウドサーバーに送って処理するそうなので、正確には“ハイブリッドAI”ということになります。
例えば、写真の編集処理などはデバイス内ですべて行われ、サーバーに送られることはないそうです。
また、Apple純正アプリ(メッセージ、メール、カレンダー、写真アプリなど)と連携し、シームレスな操作が可能になるということです。
それから、従来からある音声アシスタント「Siri」との関係が気になりますが、むしろ Siriと統合し Siriをよりパワーアップするという位置づけであるとしています。
さて、Apple Intelligenceの機能についてですが、上記サポートページから引用してみます:
- ジェン文字(中国語(簡体字)または韓国語は非対応)
- Image Playground(中国語(簡体字)または韓国語は非対応)
- Apple Pencilツールパレットの画像マジックワンド(visionOSは非対応)
- メモアプリでの画像マジックワンド
- 作文ツール
- 写真アプリのクリーンアップ(visionOSは非対応)
- 写真アプリでのメモリームービーの作成
- 写真アプリでの自然言語検索
- 通知の要約
- 「さまたげ低減」の集中モード
- 「インテリジェントブレークスルーと非通知」の集中モード(visionOSは非対応)
- メールアプリでの優先度メッセージ
- メールアプリとメッセージアプリでのスマートリプライ
- メールアプリとメッセージアプリでの要約
- Siriの機能改善(製品知識(英語のみ)、リクエスト処理のレジリエンスの向上、新しい外観と操作性、より自然な声、Siriにタイプ入力する機能など)(visionOSは非対応)
- SiriへのChatGPTの統合(visionOSは非対応)
- 作文ツールへのChatGPTの統合
最後に、Apple Intelligenceを有効にする手順をご紹介しておきます。
[設定]-[一般]-[ソフトウェアアップデート]を開き、iPhone をアップデートします。
バージョン「18.4」以降としましょう。
そして、[設定]-[Apple Intelligence と Siri]を開き、「Apple Intelligence」をオンにします。
その下の「言語」が「日本語」になっていることを確認して準備完了です。(下図)