前回「メールの検索(Outlook)」記事に続いて、メールアプリ「Thunderbird(サンダーバード)」における検索方法を見てみます。
Thunderbirdは、オープンソースで開発が行われている電子メールクライアントおよびニュースリーダーで、老舗メールアプリと言えるでしょう。
無料で使えますが、寄付で運営しています。
検索は、Thunderbirdを起動し、その最上部にある検索ボックスに検索ワードを入力して行います。(下図)
上図にも記載されるように、ショートカットキー [Ctrl]+[K] を押せば、検索ボックスに文字カーソルが入りますが、マウスで検索ボックス内をクリックしてもよいです。
検索ボックスに、例えば「Thunderbird」と入力して検索してみると、アプリ内のすべてのフォルダについて検索し、その結果を検索タブに表示します。(下図)
この検索結果画面の左側にある「絞り込み条件」でフォルダー、関係者、アカウントなどを適宜クリックして絞り込むことができます。
また、上図の右上にある「結果をリスト表示」をクリックすると、別のタブにリスト形式で検索結果が表示されます。(下図)
このように検索ボックスに検索ワードを入力して検索すると、すべてのフォルダについて検索するので、どのフォルダに格納したか不明なときなどに便利です。
なお、検索ボックスに 1つの単語を入力したときは、入力した文字に応じてドロップダウンリストが表示され、可能な検索語句の候補が表示されます。(下図)
そして、2以上の単語を入力すると OR検索、つまり、それらの単語のうち少なくとも 1つを含むメールが検索されます。
ただし、例えば「"ABC XYZ"」のように引用符で囲むと 1つの語句として検索します。
また、検索語句は大文字小文字を区別せず、検索語句の末尾にワイルドカード文字「*」を使えます。
一方、メニューバーから辿るには、[編集]-[検索]から所望の検索を行います。(下図)
上図にあるように、以下の検索メニューが使えます:
- このメッセージ内を検索 [Ctrl]+[F]
- 次を検索 [Ctrl]+[G]
- メッセージを検索 [Ctrl]+[Shift]+[F]
- グローバル検索
- アドレスを検索
「このメッセージ内を検索」は、開いているメッセージの中で検索します。
長文のメッセージで、所望のワードを探すのに便利です。
メッセージ中でヒットした文字は、緑色に塗りつぶされ、その次のヒット箇所に移動するには「次を検索」をクリック、または [Ctrl]+[G]キーを押します。
メッセージの下部に、下図のような表示が現れますので、ここで「∧」「∨」をクリックして「前に」「次へ」とヒット箇所を移動してもよろしいです。
「すべて強調表示」にチェックを入れると、メッセージ中のヒット箇所がすべて塗りつぶされて表示されます。
「メッセージを検索」は、現在選択しているフォルダ内で検索条件を設定するダイアログが現れます。(下図)
ただし、最上部のプルダウンメニューで検索するフォルダを切り替えることもできます。
「グローバル検索」は、最初にご紹介した最上部の検索ボックスによる検索モードです。
[Ctrl]+[K]キーを押して検索ボックスに検索ワードを入れ、すべてのメッセージを対象にして検索します。
これに対し、「クイックフィルター」は、現在のメッセージ一覧から検索するために使用されます。(下図)
「アドレスを検索」は、文字通りメールアドレスなどを検索するときに使います。(下図)
以上、Thunderbirdには様々な検索モードが用意されています。
中でも最大の特徴は、メッセージの索引作成機能と "Gloda" ("Global database" の略) と呼ばれる検索システムが搭載されていることで、上記「グローバル検索」がそれに当たります。
これにより、高性能な全文検索や分類可能な検索結果が表示できます。