いずれもオンラインで文書作成ができ、オンラインストレージに保存し同僚らと共有できるドキュメントアプリです。
Web版Wordは OneDriveに、Googleドキュメントは Googleドライブに、それぞれ保存でき、いずれもアカウント登録さえすれば無料でも利用できます。

比較的多いパターンとしては、学生時代は Googleドキュメントを使ってレポートなどを作成し、勤めだすとアプリ版および Web版の Wordを使って各種の業務文書を作成するというものです。
あるいは、費用の問題でアプリ版 Wordを導入できない企業・自治体では Googleドキュメントなどを採用しているといった話も聞きます。

使ってみると、詳細部分では違いはあるものの、ドキュメント作成の基本的な機能は大きな違いはありません。

少々手抜きになりますが、Copilotに以下のように訊いてみました:
 Web版Wordにできて Googleドキュメントにできないことってありますか? また、Googleドキュメントにできて Web版Wordにできないことってありますか?
 

その回答が以下のとおりです:
Web版WordにできてGoogleドキュメントにできないこと:
1. 高度なページレイアウト:
 ・Web版Wordは、段組みや詳細なページ設定、セクション区切りなど、複雑なレイアウト設定が可能です。
2. 多彩なデザインテンプレート:
 ・デスクトップ版と同様に豊富なデザインテンプレートやテーマが利用できます。
3. スマートアート:
 ・Web版Wordでは、スマートアートを使用してプロフェッショナルなビジュアル図表を簡単に作成できます。
4. OneDriveとのシームレスな連携:
 ・WordはOneDriveと強力に統合されており、ファイル共有や共同編集がスムーズに行えます。
5. 高度な参照機能:
 ・目次、自動目次の生成、引用文献や脚注など、学術文書作成に便利な機能が豊富です。

GoogleドキュメントにできてWeb版Wordにできないこと:
1. リアルタイムの共同編集:
 ・Googleドキュメントは複数人が同時にリアルタイムで編集できる機能が非常に強力です。コメントや提案モードもスムーズに利用できます。
2. 自動保存とバージョン履歴:
 ・すべての変更が自動的にGoogleドライブに保存され、過去のバージョンに簡単にアクセスできます。
3. Googleサービスとの統合:
 ・Googleカレンダー、Gmail、Google Keepなど、Googleの他のサービスと直接連携して作業を効率化できます。
4. 豊富なアドオン:
 ・各種アドオンを追加することで、機能を拡張し、自分好みのツールにカスタマイズできます。
5. 軽量で即応性の高いインターフェイス:
 ・ブラウザ上で動作が軽く、どのデバイスからでもアクセス・編集が可能です。

比較まとめ

機能 Web版Word Googleドキュメント
高度なページレイアウト あり 限定的
リアルタイム共同編集 あり(制限あり) あり(強力)
デザインテンプレート 豊富に利用可能 基本的なテンプレートのみ
スマートアート あり なし
自動保存 なし あり
バージョン履歴 限定的 詳細な履歴管理が可
Googleサービス連携 限定的 強力な統合


どちらのツールもそれぞれの強みを活かして、用途に合わせて使い分けると良いかもしれませんね。

‥‥という回答でした。

少し訂正しておくと、

  • 「段組み」という名称ではありませんが、Googleドキュメントで [表示形式]-[列]で段組みができます
  • 「セクション区切り」など Googleドキュメントでもできます
  • 「目次」は Googleドキュメントでも作れますが、相互参照などはできません
  • 「スマートアート」は Web版Wordでも使えず、[デスクトップで開く]ボタンでアプリ版Word上で挿入します


それでは、文書を作成するにはどちらが良いか?
これは、その文書の形態・種類にもよりますが、環境に大きく依存すると思います。
簡単に言って、お使いのPCにアプリ版Wordがインストールされているかによって違います。
(1) アプリ版Wordが備わっているなら無理して Googleドキュメントや Web版Wordを使わず、アプリ版Wordを使えばよろしいでしょう
(2) 協同作業者や文書作成者が Googleドキュメントで作成しているなら Googleドキュメントで編集し、Web版Wordで作成しているなら Web版Wordまたはアプリ版Wordで編集しましょう
 相互に文書形式を変換することも可能ですが、まだ完璧に移行できずレイアウトなどを設定し直さなくてはなりません
(3) Wordに備わる SmartArt機能を使うなら、アプリ版Word一択です
(4) 学術文書・研究論文など目次・引用文献や図表を多く挿入するような文書は Wordのほうが向いています(Googleドキュメントで作れないことはないですが‥‥)
(5) 各種Googleサービスとの連携をするなら Googleドキュメントで作ることをお薦めします
 Googleエコシステム内での作業がスムーズに運び便利です
(6) マルチデバイス、つまり PCやタブレット、スマホなどで作業するなら Googleドキュメントのほうが Webブラウザさえ使えればよく便利です
 Android版およびiOS版Wordでは、10.1インチ以上の画面を持つデバイスで文書を編集するには Microsoft 365のサブスクリプションが必要です。