ビデオカメラで撮った動画ファイルやビデオレコーダに記録された動画ファイルなど、取出して DVD-Rディスクなどに保存すれば PCでは再生できますが、一般の DVDプレーヤでは再生できません。
言い換えれば、DVDプレーヤしか持っていない人に、このビデオを見せてあげるとしたら DVDプレーヤが再生できる DVD-Videoに変換する必要があります。
この変換プロセスが「オーサリング」と呼ばれるものです。
オーサリング作業を行うためのソフトウェアを「オーサリングソフト」と呼んでいます。

DVD-Rディスクに格納するためには、その記録可能な最大容量の制約や上記 DVD-Videoへの変換作業が必要になります。
また、場合によっては、動画に文字や音楽・音声などを加えるという動画編集作業も併せて行うこともあります。

まとめると、オーサリングソフトは、映像素材を集めて、最終的に DVDディスクに焼き付けますが、それ以外にビデオの編集、エフェクトの追加、オーディオトラックの調整、DVDメニューやチャプター、字幕などのインタラクティブな機能が備わっていることがあります。

なお、通常の DVDの解像度は 720×480 pxで、BD(ブルーレイ)の解像度は 1,920×1,080 pxです。
BD-Rディスクに書き込んで BDプレーヤで再生できるビデオとするなら「BDオーサリングソフト」を使います。
DVDにも BDにも対応するオーサリングソフトもあります。

DVDオーサリングソフトがいろいろと提供されていますが、この記事では、Windows 10/11で無料で使える代表的なソフトをご紹介します。

Windows 7までは、「Windows DVDメーカー」という無料 DVDオーサリングソフトが標準搭載されていましたが、Windows 10/11非対応となりました。

(1) DVD Styler

DVDStyler 公式サイトからダウンロードできます。(下図)


Windows版では 32ビット、64ビットかを PCに応じて選択してください。

複数の動画ファイルをまとめて DVD-Rに書き込みますが、そのほか、オリジナルの DVDメニューを簡単に作成できます。
もちろん、メニューなしの DVDビデオとすることもできます。

なお、初回使用時に「設定」メニューで既定の動画形式を「NTSC 720×480」に変更すると良いでしょう。

(2) WinX DVD Author

WinX DVD Authorの公式サイトからダウンロードできます。(下図)


DVD Styler同様に DVDメニューも作成でき、チャプターメニューの作成、ビデオのカット編集、スナップショットの撮影などもできます。

今回は、DVDオーサリングソフトを 2つだけご紹介しましたが、このほかにも有料・無料含めてたくさんあります。