前回の「Word 次の行に文字書式・段落書式を引き継がない方法」記事の Excel編という観点で書式の貼り付けについてまとめてみます。

貼り付けオプションについては「Excel 貼り付けオプション(2)」記事などでもご紹介していますし、Microsoftのサポートページ「貼り付けのオプション」に詳しく記載されています。

確かに、Excelではセルやセル範囲をコピーし、それを別のセルに貼り付け(ペースト)するときに、たくさんの貼り付けオプションがありますので、多くの場合、リボンの [貼り付け]の下向き▼を開いてオプションを選択するか、右クリックして現れるメニューから選択するということを行いますね。
あるいは「形式を選択して貼り付け」ダイアログを出して、そこからいずれかの貼り付けオプションを選択します。

もちろん、これらの方法でよいのですが、何回かこれらのコピペ操作をするなら、代表的なショートカットキーを覚えておくと、素早くワンアクションでできるようになります。

(1) 貼り付け:[Ctrl]+[V]

これはすでに多用している方も多い、定番のショートカットキーです。
セルに入力されているデータだけでなく、設定されている書式、例えば文字書式や罫線、塗りつぶしの色なども、貼り付けます。

(2) 値の貼り付け:[Ctrl]+[Shift]+[V]

元のセルの値だけを貼り付けるときに使います。

ただし、Excelのバージョンによってはこのショートカットキーが有効でないものもあります。
そのようなときは、次のようにします:
貼り付けるときに、[Ctrl]+[V]キーを押し、再度 [Ctrl]キーを押し、続けて [V]キーを押します。

[Ctrl]+[V]キーを押した時点で (1)の貼り付けが行われますが、次に [Ctrl]キーを押すと、下図のように貼り付けオプションのリストが現れます。

 

そして、値貼り付けに対応した [V]キーを押して値の貼り付けをさせるということです。

この方法は、他の貼り付けオプションを選択するときにも使えます。

(3) [形式を指定して貼り付け]ダイアログ:[Alt]+[Ctrl]+[V]

このダイアログで貼り付けオプションを選択することに慣れている方は、このショートカットキーがお薦めです。
(1)の [Ctrl]+[V]の前に [Alt]キーも押せば、このダイアログをすぐに出せます。(下図)

 

キー操作としては [Ctrl]+[Alt]+[V]の順に押していくほうが楽に出来ますね。

それぞれのオプションのカッコ内の文字をキーボードで打ち [Enter]キーを押せば、その貼り付けオプションで貼り付けられます。
例えば、(2)と同じく値貼り付けするなら、このダイアログを出し、[V]キーを押し [Enter]キーを押します。

あるいは、書式だけを貼り付けたいときは、このダイアログを出し、[T]キーを押し [Enter]キーを押します。