先の「Webブラウザで Geminiを使う」記事の続きになりますが、Googleの AI「Gemini」の実用的な使い方のヒントとなる例をご紹介します。

Googleの他のサービスと連携して使いますので、先回の記事でもご紹介した「拡張機能」を利用します。
下記URLにアクセスして、「Google Workspace」が有効になっていることを確認してください。
  https://gemini.google.com/extensions

それでは、やってみましょう。
プロンプトとして「Gmailを調べて、今月中にやらなければならないことを教えて」と入力しました。
すると、私の Gmailをサーチして下図のような回答をしてきました。

 

同図の一番下にある「ソース」には、この回答の元になったメールなどがリストアップされています。
ずいぶん古いメールまで参照して回答を導いたことが分かります。

もうひとつ、Gmailについて同様に検索してみます。
プロンプトとして「Gmailを調べて、テクノプラザ講習会で私が未回答のメールを教えて」と入力しました。
得られた回答は下図のようなものでした。

 

実は、これらのメールについて対応し作業が完了した旨のメールを返答し、その後に改めて同じプロンプトで問い合わせてみたところ、「未回答のメールは見つかりませんでした」との回答が得られました。

次に、YouTubeの動画について要約するようお願いしてみました。
YouTubeで動画を開き、そのURLをコピーします。
プロンプト入力欄にそのURLを貼り付けると、下図のような回答が得られました。

 

今回は実験として短い動画としましたが、すぐに回答が返ってきました。

なお、回答が英語でしたので、続けて「要約を日本語にして」と送信したところ、「大規模言語モデルとして私はまだ学習中であり、そちらについてはお手伝いできません。」と返されました。
仕方ないので「Google翻訳」サービスで日本語に翻訳させました。
Google翻訳も同じ Googleサービスのひとつなので対応してくれても良さそうですが‥‥。

次のプロンプトで「以下の英文を日本語に翻訳してください。」に続いて英文をコピペしてみると、下図のように翻訳してくれました。

 

今回は、Geminiの特徴のひとつ「拡張機能」を利用して Googleサービス(Gmail、YouTube)と連携して回答させることを試してみました。
回答の中には一部に疑問が残る部分もありますが、プロンプトの与え方を工夫してその精度を高めるようにしたほうがよいでしょう。