Word文書中に表を作成し、その中に下図のように価格を入力するとしましょう。

 

このとき、単に入力すれば各セルとも左揃えで配置されます。
でも、見栄えよく価格を縦にスッキリと並べたいですね。
つまり、価格が縦一列に並んでいるとき、単位「円」が同じ位置に並ぶと綺麗に揃って見えます。

いろいろな方法が考えられますが、ここでは代表的な 2つの方法をご紹介します。

(1) 右揃えして右側余白を調整する

各セルに入力された価格の末尾「円」が右端に来ればよいので、各価格セルを選択し、[ホーム]-[段落]-[右揃え]をクリックします。
そうすると、価格の桁数が違っても「円」が右端に並んで、縦一列に揃います。(下図)

 

「円」がセルの右側の罫線に近づき過ぎていると感じるなら、次のようにします。
各価格セルを選択し、[(テーブル)レイアウト]-[配置]-[セルの配置]をクリックし、現れた「表のオプション」ダイアログで「既定のセルの余白」の「右」を既定の「1.9 mm」から適当に大きくして「OK」します。(下図)

 

下図は「右」を 3 mm としたときの様子です。

 

なお、上記「表のオプション」ダイアログは、[(テーブル)レイアウト]-[表]-[プロパティ] または [セルのサイズ]グループの右下の [表のプロパティ]をクリックして「表」タブで右下にある「オプション」ボタンを押しても出すことができます。

(2) タブ設定で行末を揃える

表内の各セルも個々の段落としてタブ設定が施せます。
タブ設定については「Word タブ設定」記事でご紹介しました。

タブ設定をするときは、[表示]-[表示]-[ルーラー]にチェックを入れ、編集画面上部にルーラーを表示しておくと便利です。

価格セルの 1つを選択し、ルーラーの左端にある「L」を 2回クリックして「」」(右揃えタブ)に切り替えます。
そのセルに対応した位置にいくつかインデントのマーカーが表示されています。(下図)

 

セル内の文字の先頭にカーソルを置き、価格の末尾を配置したいルーラーの目盛の下あたりをクリックします。
ルーラー内に右揃えタブが配置されたら、[Ctrl]+[Tab]キーを押します。
これで、価格の末尾が右揃えタブの位置に配置されます。(下図)

 

右揃えタブは、マウスによるドラッグが可能ですが、1目盛の区間の中で 3等分した位置にしか移動できません。
もっと細かく配置したければ [Alt]キーを押しながらドラッグします。

1つのセルでの配置ができたら、その書式を他のセルにもコピーします。
配置が済んだセルの左端あたりをクリックしてセルを選択します(セルがグレーになります)。
[ホーム]-[クリップボード]-[書式のコピー/貼り付け]をダブルクリックし、残りのセルをクリックしていき、すべて貼り付けが終わったら [Esc]キーを押します。
これですべての価格セルに右揃えタブが同じ位置に設置されました。

各価格セルの先頭に文字カーソルを入れ [Ctrl]+[Tab]キーを押します。(下図)

 

いかがでしょうか。
(1)の方法のほうが簡単ですが、もう少し複雑な配置であると (2)の方法に頼ることになります。
例えば、価格が「\8,800」のように円符号「\」が先頭に付く場合にはどうでしょう。
円符号も縦一列に並べ、価格の数字も行末の位置を揃えたいといったときには (2)の方法で行います。(下図)

 

円符号の位置は、単に [ホーム]-[段落]-[インデントを増やす]をクリックします。
これは 1文字ずつインデントを増やしますが、もっと細かくインデントの大きさを変更したいときは [レイアウト]-[段落]-[左インデント]の数字を設定します。

ところで、最後にご注意を。
多くの人が、これらの配置をするとき、「半角スペース」や「全角スペース」を使って行っています。
早いうちにその操作方法は卒業して上記のタブ設定を覚えてください。
この文書を後に改変(フォント変更、サイズ変更、内容変更など)するとき、「スペース」で位置調整した場合はやり直しになると思います。
また、Wordのバージョンの違いなどでレイアウトが崩れたときの修正も手間がかかってしまいます。
上記のタブ設定やインデント設定は、後からでも簡単に修正できます。