PowerPointのスライド中に箇条書きで内容を伝えることもよく行われますね。
このとき、箇条書きの各段落内に複数の項目を記載することもあります。

例えば、下図は「メイリオ」フォントで箇条書きしたリストで、項目の間には 1~2の全角スペースで区切っています。

 

「メイリオ」フォントもプロポーショナルフォントのひとつですが、これを「MS Pゴシック」フォントに替えてみると、横方向の文字位置がより揺らぐようになります。(下図)

 

いずれの場合も、講習時間や講習料が縦方向に整列されておらず、見栄えの良くないリストとなっています。

そんなときは「タブマーカー」を使って整列させましょう。

まず、箇条書きの各段落において項目間のスペースは不要なので取り去りましょう。
そして、[表示]-[表示]-[ルーラー]にチェックを入れて、画面上部に「ルーラー」を表示させておきます。(下図)

 

箇条書きの 1行めの「2時間」の前に文字カーソルを入れます。
この状態で、「ルーラー」の左端を見ると、「L」というタブマーカーのボタンがあります。
このタブマーカーのボタンはクリックするたびに

  • 左側のタブ位置(左揃え)
  • 中央のタブ位置(中央揃え)
  • 右側のタブ位置(右揃え)
  • 小数点のタブ位置(小数点揃え)

と替わります。
ここでは「L」(左側のタブ位置)のままにして、この「2時間」の先頭位置としたい場所に対応するルーラーの下辺をクリックします。
ルーラーにはその位置に「L」タブマーカーが付記されます。
そして、キーボードの「Tab」キーを押すと、「2時間」の先頭位置が「L」タブマーカーの位置にシフトされます。(下図)

 

続いて、1行めの「2,000円」の前に文字カーソルを入れ、同様に「2,000円」の先頭位置としたい場所に対応するルーラーの下辺をクリックします。
先ほどと同様に「Tab」キーを押すと、「2,000円」の先頭位置が「L」タブマーカーの位置にシフトされます。(下図)

 

なお、これらの「L」タブマーカーはマウスでドラッグすることが出来ますので、位置の調整は「L」タブマーカーを入れた後でも変更できます。
また、タブマーカーを削除したいときは、タブマーカーを下方にドラッグすれば削除できます。

1行めのタブマーカーの設定ができたら、これを 2行め以降にコピーします。
1行めを選択し、[ホーム]-[クリップボード]-[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックし、2行め以降の段落をなぞります。
すると、2行め以降の段落についても、タブマーカーが 1行めと同じ位置にコピーされます。

次に、2行めの「6時間」の前に文字カーソルを置き [Tab]キーを押し、「6,000円」の前に文字カーソルを置き [Tab]キーを押します。
同様に 3行め、4行めについてもやってみてください。

これで、各行の講習時間や講習料が縦に整列して表記することができました。(下図)

 

上の例では、講習時間や講習料の文字数が各行で同じであったため、「L」タブマーカーをその先頭位置を規定しましたが、数値の桁数が異なるようなケースでは項目文字列の終端を揃えるほうが良いでしょう。
このようなときは、逆L字の「右側のタブ位置」タブマーカーを使います。(下図)

 

Wordにおけるタブマーカーの使い方は、「Word タブ設定」記事でご紹介しましたが、PowerPointでのタブマーカーは、いくぶん機能が少なくなっています。
例えば、タブマーカーの種類として、Wordでは上記のタブマーカー以外に「縦棒」「1行目のインデント」「ぶら下げインデント」が選べます。
また、項目の間を破線などで繋ぐタブリーダーという機能は PowerPointでは使えません。