Word 赤い波線や青い二重線の意味」記事でご紹介したように、Word文書で一段落を入力、つまり行末で [Enter]キーを押すと、その段落についてスペルチェックや表記の揺れなどをチェックしてくれます。
とても便利な機能で、特に社内外の人にその文書を提出するときは、[ホーム]-[エディター]-[エディター] または [校閲]-[文章校正]-[エディター]、同じく [スペルチェックと文章校正]などをクリックし、できうる限りこれらのチェックをパスするように校正してみてください。

ある日、受講者から以下のようなご質問をいただきました。
当団体の名前「ユニコムかつしか」やパソコン教室を開いている葛飾区の施設「テクノプラザかつしか」と Word文書上にタイプすると、「しか」の部分に赤い下線または青い二重線が付きます。
これって無くすことはできる?(下図)

 

確かに、私も以前から気付いていましたが、印刷されないので放っておきました。

[ホーム]-[エディター]-[エディター]をクリックすると、画面右側に「エディター」ダイアログが表示され、その中の「表現の推敲(すいこう)」という項目に 2つピックアップされています。(下図)

 

この「表現の推敲」をクリックすると、文書上の該当ヶ所が表示され、「否定の表現が必要(しか)」と表記されています。(下図)

 

確かに日本語では「~しかない」「~しかありません」などというように「しか」に続いて否定表現が続くことが多いので、その規則に引っ掛かったものと考えられます。
ならば「かつしか」を「葛飾」と書き替えると青い二重線も消えます。
でも「かつしか」が固有名詞ですので、これだけのために漢字表記とするのはいただけません。

このダイアログの一番下にある「1回無視する」、または文中の「しか」の上で右クリックして、サブメニューとして「1回無視」をクリックすると、このチェックをしなくなります。
ただし、文書を保存し、改めて開き直すと青い二重線が付きます。

なお、「このチェックを停止する」または「この問題を確認しない」をクリックすると、これに対する以降のチェックが行われなくなります。
元に戻すには、[ファイル]-[オプション]-[文章校正]と開き、「Wordのスペルチェックと文章校正」項の「再チェック」ボタンをクリックすると、既定のチェックが行われます。

また、単語登録すれば上手くチェックをすり抜けられるかと思い「かつしか」を登録してみましたが、残念ながら動作に変わりありませんでした。