Word文書中に表示される赤い波線や青い二重線の意味を知って適切に対応しましょう。(下図)

 

赤い波線は、誤字脱字や入力ミス、スペルミスの可能性がある場合に表示されます。
青い二重線は、文法の間違いや表現が統一されていない、ら抜き言葉などであることを示しています。
青い二重線は、以前は波線でした。

つまり、赤い波線は「アウト」、青い二重線は「要チェック」ということです。

以前のバージョンでは「校閲」タブに [スペルチェックと文章校正]というアイコンがありましたが、現バージョンでは [ホーム]タブと [校閲]タブに [エディター]アイコンがあり、これをクリックすると文書全体でのスペルチェックが行われます。
([F7]キーでも起動できます。)(下図)

 

上図はその一部ですが、「修正点」の「スペルチェック EN」が 1、「表記の揺れ JA」が 2、「誤りのチェック JA」が 1 とカウントされています。

「スペルチェック EN」はその英単語が辞書にないことを示しています。
「スペルチェック EN」をクリックすると、その英単語に対する修正候補が提示されます。(下図)

 

このリストの中に正しい綴りがあれば、その候補の右側の「∨」から「すべて変更」をクリックします。

中には新しい用語で、まだ辞書には登録されていない英単語もあるでしょう。
そのような場合は、一番下の「辞書に追加」をクリックします。

次に「表記の揺れ JA」をクリックしてみます。
エディター画面が下図のように変わります。

 

表記の揺れ(揺らぎ)は、文書中で表記の不統一なところをチェックしています。
この例では「ルータ」と「ルーター」というように統一されていません。
この場合は「修正候補の一覧」に表示されているもののうち、統一したい綴りの方をクリックすると全体に統一されます。

「誤りのチェック」は、入力ミスと思われる部分をチェックしています。
これもクリックして開いてみると、チェックされた部分が列記されますので、ただしく修正します。

この [エディター]画面でのチェック・修正のほかに、その単語をマウス右クリックして修正する方法もよく行われます。
例えば、上例の「Woerd」を右クリックすると、下図のようなメニューが現れます。

 

正しい綴りのものがあればそれを選択し、新たに辞書に登録するなら「辞書に追加」をクリックします。

なお、これらのスペルチェックが煩わしくて不要である場合は、[ファイル]-[オプション]-[文章校正]の最下段「例外」項の2つにチェックを入れて「OK」します。(下図)

 

この文書についての設定なので、別のWord文書には影響しません。

その上の項目「Wordのスペルチェックと文章校正」ではチェックする詳細を制御する項目があり、適宜設定できます。
比較的気にしたほうがよいのが、その中の「文書のスタイル」で、「くだけた文」「通常の文」「通常の文(校正用)」「公用文(校正用)」などが選択できます。
チェック要素がこの順番に増えていきますので、作成している文書に応じて変えると良いでしょう。