Excelシート上の数字や文字が小さいと読みづらくなり、時に読み違いもします。
さりとて、文字のフォントサイズを大きくすれば見やすくなりますが、画面に表示できるシート領域が狭くなりスクロールを繰り返すことになります。

そんなとき、まず思い浮かぶのが「表示倍率」を変更することですね。
画面右下にある「ズームスライダー」やその両端にある「-」(縮小)「+」(拡大)ボタン、そして右端にある「100%」などと表記される「表示倍率」を使って表示倍率を変えます。(下図)

 

表示倍率を変更しても表データに何ら影響するものではないので、ご自身の見やすいサイズに拡大すればよろしいです。
ズームスライダーのつまみを右方にスライドさせれば拡大されますが、慣れないと一気に拡大されビックリするかもしれません。
少しずつ表示倍率を大きくしたければ、ズームスライダーの右隣にある「+」をクリックするとよろしいでしょう。
1回クリックするたびに 10% ずつ表示倍率を大きくしてくれます。

既定では「100%」と表記されている右端の「表示倍率」をクリックすると、ズーム倍率を選択できるダイアログが現れます。(下図)

 

「200%」「100%」「75%」「50%」「25%」の中から選択し「OK」すれば、たちどころにその表示倍率で表示されます。
残念なのは、拡大方向の、例えば 150% という拡大率が提示されていないので、「+」を何回かクリックするか、ダイアログの最下段「指定」で「150」と入力し「OK」します。

標準の「100%」に戻すには、ズームスライダーのつまみをちょうど真ん中に持って行けばよろしいですが、なかなかピッタリと「100%」にするのは難しいです。
上記の「ズーム」ダイアログで「100%」を選択するか、「-」ボタンを何回かクリックとよろしいでしょう。
他に [表示]タブで [ズーム]-[100%]をクリックしてもよいですね。(下図)

 

以上の表示倍率による方法は、シート全体の表示を拡大するものですが、時にはシートの一部だけ拡大すればよいというときもあります。
そんなときは、上図の [表示]-[ズーム]グループにある [選択範囲に合わせて拡大/縮小]ボタンが使えます。
シート内の一部のセル範囲を選択しておいて、この [選択範囲に合わせて拡大/縮小]ボタンをクリックすると、そのセル範囲が画面いっぱいに拡大表示されます。(下図)

 

この方法は、1つのセルを選択した状態で [選択範囲に合わせて拡大/縮小]ボタンをクリックしてもよく、そのときは最大倍率「400%」で表示されます。
また、上図の「ズーム」ダイアログで「選択範囲をズーム」を選択しても同じ動作となります。

なお、シートの表示倍率は変更せずに、一部のセル範囲だけ拡大表示したいなら、Windowsの「拡大鏡」機能を使います。
これは「Windows 拡大鏡」記事でご紹介しました。
[Windows]+[+]キーを押すと「拡大鏡」のコントロール画面が現れ、マウスポインターがあるところを中心とした画面領域が拡大されて表示されます。
「拡大鏡」をオフにするには、[Windows]+[Esc]キーを押します。