PowerPointでスライドを作り、その中の文字列にハイパーリンクを挿入することがあると思います。
そのとき、その文字列には下線が引かれます。(下図)

 

日本語で書かれた文字列にハイパーリンクを挿入すると、文字列と下線とがほとんど密着して表示されるので、私はこの下線を削除してしまうことが多いです。
Wordや Excelでは、同様に文字列にハイパーリンクを挿入して下線が引かれても、その文字列を選択して [Ctrl]-[U]キーを 2回押せば下線が消えてしまいます。
でも、PowerPointではこの操作をしても下線が消えてくれません。

PowerPointでハイパーリンクの下線を消す方法には以下のものがあります。

(1) 下線のスタイルを変更

ハイパーリンクを挿入した文字列を選択し、その上で右クリックし「フォント」を選択します。
「フォント」ダイアログが現れますので、その「下線のスタイル」で「一重線」を、「下線の色」でそのテキストボックスの塗りつぶしの色、またはスライドの背景色をそれぞれ選択し「OK」します。(下図)

 

これで、下線は消えます。
正しくは、下線は残っていますが、背景色と同じ色とされたので見えなくなっただけですが‥‥。

(2) 透明の四角形を重ねる

ハイパーリンクを挿入した文字列を選択し、その上で右クリックし「リンクの削除」を選択します。
[挿入]-[図]-[図形]から「四角形」を選択し、その文字列をカバーするように四角形を描きます。
その四角形について、「図形の塗りつぶし」を「塗りつぶしなし」に、「図形の枠線」を「枠線なし」に設定します。
最後に、この四角形にハイパーリンクを挿入します。(下図)

 

これで、下線を表示せずにハイパーリンクを挿入することができます。

なお、ハイパーリンクが挿入されていることを分からせるために、文字列の色に「青」などを設定しておいてもよいでしょう。

(3) 透明の四角形に文字を入力

これは (2)と似ていますが、[図形]から「四角形」を選択し、その文字列の大きさくらいの四角形を描きます。
その四角形について、「図形の塗りつぶし」を「塗りつぶしなし」に、「図形の枠線」を「枠線なし」に設定します。
四角形を右クリックし「テキストの編集」を選択し、その文字列を入力します。
最後に、(文字列にではなく)この四角形にハイパーリンクを挿入します。

ハイパーリンクを挿入後でも、文字列のサイズや色など、そして四角形のサイズなども変更できます。