ポスター/チラシやホームページなどのタイトル文字のフォントや配色などを工夫して目立たせたい、でも上手くできないという悩みをお持ちではありませんか?
かく言う私もデザインセンスがお世辞にも良いとは言えないのですが、できるだけ手間をかけずにちょっと目を引く装飾方法があれば、と常々思います。
今回は PowerPointに備わる「図形の結合」機能を利用して文字を装飾する方法をご紹介します。

なお、「図形の結合」機能については、「PowerPoint 図形の結合」記事でご紹介しています。

サンプルとして、PowerPointスライド上に下図の文字を配置してみました。

 

「メイリオ」フォント、60 pt、太字としましたが、これらは任意です。

(1) 文字の窓に着色

「図形の結合」機能は 2以上の図形を選択しないと有効になりませんので、これらの文字(テキストボックス)と重ならない位置にダミーとして図形を配置します。
そして、テキストボックス ⇒ 図形の順にその両方を選択します。
逆順に選択すると、図形の塗りつぶしの色で文字列も着色されてしまいます。
続いて [図形の書式]-[図形の挿入]-[図形の結合]-[切り出し]をクリックします。
すると、文字列の黒い部分と黒色で囲まれた部分「窓」とが個々の図として切り出されます。(下図)

 

その窓部分を適当な配色で塗りつぶします。(下図)

 

もちろん、文字列の黒い部分も個々に塗りつぶすことができます。
また、文字の一部、例えば「i」の上点を [図形の挿入]-[図形の編集]-[図形の変更]で他の図形とし、そのサイズや塗りつぶしの色など変更すると、アクセントになります。(下図)

 

最後に、バラバラになった文字列をまとめてグループ化しておきましょう。

(2) 文字の一部に着色

これも (1)と同様に [図形の結合]-[切り出し]を使います。
切り出しを行いバラバラになった図形のうち、文字の窓部分は削除します。
そして、文字の一部にお好みの色で塗りつぶします。(下図)

 

出来上がったらグループ化しておきます。
グループ化した後でも個々の図形はさらに編集することも出来ます。

(3) カスレた文字

文字列の塗りつぶしの素材を [挿入]-[図形]-[フリーフォーム: フリーハンド]で描きます。(下図)

 

このとき、長方形枠内いっぱいに描き、線の太さも太めにしましょう(上図は 4.5 pt)。

そして、その素材を [コピー]しておき、続いてテキストボックスを右クリックし [図形の書式設定]を開き、[文字のオプション]で [文字の塗りつぶし]-[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]を選択、その下の [クリップボード]ボタンを押します。
これで、文字部分がカスレたデザインとすることができます。(下図)

 

よりカスレた雰囲気とするなら、フリーハンドで描いた素材を右クリックして [図として保存]を選択して保存し、改めてスライド上に図として挿入します。
そして、その図に対して [図の形式]-[調整]-[アート効果]-[線画]を適用します。
線画効果を施した図を [コピー]し、上記同様に [文字の塗りつぶし]で  [クリップボード]ボタンを押します。

ここでは、「図形の結合」機能は使っていませんが、(1)(2)と同様に文字をバラバラにして個々のパーツごとに [図形の塗りつぶし]-[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]でカスレた素材を適用することもできます。(下図)

 

Wordや Excelには「図形の結合」機能がありませんので、以上の文字装飾は、PowerPoint上で作成し、それを Wordや Excelにコピーしてお使いください。