2以上の図形を組み合わせて作図することは、PowerPointだけでなく Word・Excel文書上でもよく行われます。
その機能が「図形の結合」です。

メニューの場所は [図形の書式]-[図形の挿入]-[図形の結合]にありますが、2つ以上の図形を選択しているときでないと利用できません。(下図)

 

簡単な例ですが、スライド上に“正円”と“正三角形”を重ねて配置し、それらに対して [図形の結合]をしてみました。(下図)

 

「接合」は 2以上の図形を“結合”して 1つの図形を作成します。
画像の論理演算でいう「OR(論理和)演算」に相当します。
1つの図形となりますので、その書式(塗りつぶしの色、枠線など)は統一されます。

「型抜き/合成」は、2以上の図形が重なっていない部分だけを残して 1つの図形を作成します。
「XOR(排他的論理和)演算」に相当します。

「切り出し」は、2以上の図形が重なっている部分と、それ以外の部分とに分離する操作をして、上の例では 3つの図形に切り分けます。
(図は、分かりやすいように、各図をずらして表示しています。)

「重なり抽出」は、2以上の図形が重なっている部分を残して 1つの図形を作成します。
「AND(論理積)演算」に相当します。

「単純型抜き」は、一方の図形が他方の図形でマスクされなかった部分を残して 1つの図形を作成します。
上図において 2つの例があるのは、どちらの図形を上位レイヤーに置いたかによる違いを示したものです。

これらの結合方法を覚えておくと、「図形」にない図形も簡単に作れるようになります。
例えば、「吹き出し」の中に希望するものがないときでも、「四角形:角を丸くする」と「月」を組み合わせて新たな「吹き出し」が出来上がります。(下図)

 

もちろん、さらに「Word 図形の頂点を編集」でご紹介したように、頂点編集をしてさらに変形させたり、[図形の枠線]-[スケッチ]を使ってフリーハンド風に加工してもよいでしょう。

なお、出来上がった図形をマウス右クリックし「図として保存」を選択すると、pngなどさまざまな画像形式のファイルとして保存でき、それを他のスライドや Office文書で利用することができます。