Microsoft PowerToys」記事でご紹介した Microsoftの「PowerToys」アプリも少しずつ機能アップされています。
上記記事執筆時には「v0.67.0」でしたが、現在は「v0.73.0」というバージョンになっています。

さて、今回は「PowerToys」の中に含まれるツールのうち「PowerToys Run」をご紹介します。

「PowerToys Run」は、一言で表すと「コマンド型のランチャー」というものです。
つまり、ファイルやフォルダ、アプリケーション名の一部をキー入力すると候補リストが現れ、1つを選択するとそれを開くことができるというものです。

[スタート]メニューから「PowerToys」を起動し、「PowerToys Run」を選択すると下図の画面が開かれます。

 

この画面は「PowerToys Run」の詳細設定ができる画面です。
「PowerToys Run」を使うには、この画面の最上部にある「PowerToys Runを有効化する」をオンにします。
そして、その下「アクティブ化のショートカット」に書かれているように、デフォルトでは [Alt]+[Space]キーで「PowerToys Run」が起動できるようになっています。
このショートカットは是非とも覚えておいてください。

それでは、試してみましょう。
[Alt]+[Space]キーを押してみると、デスクトップ上に「入力を始めます…」と表示された細長い入力枠が現れます。(下図)

 

例えば「e」と入力すると、下図のように候補リストが現れました。

 

一番上の「2.7182818285」というのは自然対数の底(ネイピア数)eです。
このリストの中に探しているアプリやファイルがあれば、それをキーボードの上下キーで選択し [Enter]キーを押すか、マウスで選択すると、そのアプリやファイルが起動されます。

もう 1文字追加して「ex」と入力すると、下図のように候補リストが変わりました。

 

もちろん、英文字だけでなく、日本語文字などでもよく、当団体名「ユニコムかつしか」の先頭 2文字「ユニ」を入力してみると、下図のようにフォルダや Web検索なども候補リストとして上ってきました。

 

このように、ファイルやフォルダ、アプリ、あるいは Web検索の実行をするために検索できるわけで、タスクバーにある「検索」ボックスと似た機能と言えそうです。

なお、1つ上の図で「Excel」アプリの右端に 4つのアイコンが見えますね。
左から「管理者として実行する」「別のユーザーとして実行」「含んでいるフォルダーを開く」「コンソールでパスを開く」です。
つまり、単に [Enter]キーを押せばそのアプリやファイルが起動されますが、これらのオプションを選択してさらに関連するアクションを起こすことができます。

また、入力枠の先頭に「>」を入力すると、シェルのコマンドを実行できます。(下図)

 

ちょうど、[Windows]+[R]キーで「ファイル名を指定して実行」を起動することと同じ動作になります。

最後にオマケですが、これには簡単な電卓機能があります。
上記の「e」(ネイピア数)もそうでしたが、例えば「1234*5678」と入力すると、その答え「7006652」が得られます。(下図)

 

そして、「PowerToys Run」の入力枠を消去するには [Esc]キーを押します。