「PowerToys」は、Microsoftがオープンソースで開発し、便利機能をまとめて提供するためのソフトウェアです。
その昔にも提供されていたことがあり、古いユーザーには聞き覚えのある名前だと思いますが、暫く提供が止まっていたものが Windows 10でオープンソースソフトウェアとして開発が再開されたとのことです。

ソースコードも含めて GitHub のプロジェクトページで公開されており、現在もこちらから入手できます。
ただし、自動更新されないので、時々プロジェクトページをチェックして最新バージョンを入手する必要があります。

そして、Windows 10/11パソコンなら「Microsoft Store」から入手できるようになり、こちらならアプリ内蔵のアップデーターで更新できますので、適時に最新バージョンとすることができます。

「Microsoft Store」を開き「powertoys」などで検索するとすぐに見つかると思います。(下図)

 

「インストール」ボタンをクリックしインストールします。
そのボタンが「インストール済み」となったら完了です。
インストールされると「PowerToysへようこそ」画面が現れます。(下図)

 

画面左側にそれぞれのアプリ(ユーティリティ)が表示されています。
現時点のバージョンは v0.67.0 で、以下のユーティリティが利用できます。

  • 「常に手前に表示(Always on Top)」:[Windows]+[Ctrl]+[T]キーで他のウィンドウの上位にウィンドウを固定できる
  • 「Awake」:電源とスリープの設定を管理することなく、PCを起動したままにする
  • 「Color Picker」:[Windows]+[Shift]+[C]キーで実行中のアプリから色を採取できる
  • 「FancyZones」:複雑なウィンドウレイアウトを簡単に作成でき、これらのレイアウトにすばやく配置できる
  • 「File Locksmith」:選択したファイルとディレクトリを使用しているプロセスを検索する
  • 「File Explorer add-ons」:エクスプローラで SVG、Markdown、PDFのファイルをプレビューペインで表示できる
  • 「ホストファイルエディター」:ドメイン名と一致する IPアドレスを含む 'Hosts'ファイルを編集する
  • 「Image Resizer」:1つまたは複数の画像のサイズを瞬時に変更できる
  • 「Keyboard Manager」:キーを再割り当てしたり、独自のキーボードショートカットを作成できる
  • 「マウスユーティリティ」:マウスとカーソルを強化するツール
  • 「PowerRename」:ファイル名の一括変更・検索・置換ができ、変更を元に戻すこともできる
  • 「PowerToys Run」:パフォーマンスを損なわずにアプリを迅速に検索・起動できる
  • 「Quick Accent」:アクセント記号付き文字の入力を補助する
  • 「スクリーン ルーラー」:[Windows]+[Shift]+[M]キーで画面上のピクセルをすばやく測定する
  • 「Shortcut Guide」:[Windows]+[Shift]+[/]キーでデスクトップの現在の状態で使用可能なショートカットを一覧表示する
  • 「Text Extractor」:エラーダイアログなど含め画面上のどこからでもテキストをコピーできる
  • 「ビデオ会議のミュート」:[Windows]+[Shift]+[Q]キーで Web会議中にマイクとカメラを ON/OFFできる


それぞれのユーティリティの説明や使用方法などは、上記「PowerToysへようこそ」画面の「設定を開く」をクリックし、現れた「PowerToysの設定」画面の左側に並ぶユーティリティの中から選択し、右側画面に表示される説明や設定などを参照してください。

なお、このバージョンから、タスクトレイから「PowerToys」のユーティリティを起動したり、その機能を ON/OFFできるようになりました。(下図)

 

それの画面右下にある歯車アイコン「設定」をクリックすると、上記「PowerToysの設定」画面が表示されます。