前回「Word UTF-8でHTMLファイルを保存」、前々回「VSCode Shift-JISのHTMLファイルをUTF-8に変更」記事でなどで文字コードの話題が続きました。
ローカル環境では文字化けしないのに、ホームページサーバにアップしたら文字化けするということが起きます。
1つの原因として文章中に「環境依存文字」「機種依存文字」を含んでいることが考えられます。
これらは、特定の環境だけでしか正しく表示されない文字のことです。
代表的には「①、②、③‥‥」というマル付き数字や 1文字の「㈱」、半角カタカナなどがあげられます。
ホームページに掲載する文章にこれらの「環境依存文字」を使用することは、アクセシビリティの観点から避けるようにしたほうがよろしいです。
自分のPCなどでは正しく表示されると問題ないように思えても、世の中にはこれが正しく表示されないことも起こり得ます。
文字化けは、閲覧者側ではどうすることもできず、専らその文章を作った人が「環境依存文字」を使わないようにします。
文章内に「環境依存文字」「機種依存文字」が含まれているかチェックしてくれる Webサイトがあります。
「機種依存文字チェッカー」にアクセスしてみましょう。(下図)
このページの下方「機種依存文字とは」に説明と該当文字が列記されています。
使い方は簡単で、その上部にある枠内に文章を入れて「機種依存文字をチェック」ボタンを押すだけです。
試しに、以下の文章を入力してみました:
①PCでWordを開き
②「〒133-0051」と入力して改行
③続いて「江戸川区北小岩6-2-6」と入力して改行
④「〒03-6657-9333」と入力
チェックすると、下図のように表示されました。
赤字になっている部分が「機種依存文字」であると判定されました。
「環境依存文字」が問題になるのは、ホームページの文章だけではありません。
メールに記載する文章や、CSV形式ファイルをやりとりする Excelなどでも起きやすい問題です。
アップする前にこの「機種依存文字チェッカー」でチェックしてみるとよいでしょう。
ところで、Microsoft IMEで日本語文章を入力しているときに、変換候補に環境依存文字を表示させないようにすれば、このような問題は起きないわけです。
そのように設定する方法を以下に書いておきます。
タスクバー右側にある IMEアイコン(「A」または「あ」)を右クリックし、メニューから「設定」を選択します。
現れた「Microsoft IME」画面で「全般」をクリックします。
表示画面を下方にスクロールして「文字の種類と文字セット」項で「JIS X 0208のみ」を選択します。(下図)
これで、変換候補に環境依存文字が表示されなくなります。
(2023.08.02 追記)
この記事をアップ後に、BRICK様作成の「機種依存文字チェッカー&変換ツール」もあります、との情報提供をいただきました。
コチラよりアクセスしてみてください。