「Excel 貼り付けオプション」記事、「Excel 貼り付けオプション(2)」記事で Excelにたくさんある貼り付け形式についてご紹介しています。
今回は、その続編として「リンク貼り付け」または「連結貼り付け」と呼ばれる貼り付けオプションについて見てみます。
下図のような簡単な表データで実験してみます。
この表では「金額」列 D2~D7セルには [単価]×[数量] という数式が入っています。
それでは、A1~D7セル範囲を選択し [コピー]します。
作図の都合で近くの場所に貼り付けます。
A9セルを選択し、[貼り付け]のオプションから [リンク貼り付け]をクリックします。(下図)
あるいは、[貼り付け]のオプションから [形式を選択して貼り付け]をクリック、開いたダイアログの左下にある [連結貼り付け] または [リンク貼り付け]をクリックします。(下図)
貼り付けられた「単価」「数量」「金額」列のデータを見るといずれもセル参照していることが分かります。
例えば、A10セルは「=A2」、B10セルは「=B2」、C10セルは「=C2」、D10セルは「=D2」となっています。
このため、元の表のデータを変更すると、コピー先の A9~D15セル範囲の表データも変わります。
貼り付けオプションを使わず単に [コピー]⇒[貼り付け]としたときは、データがそのまま貼り付けられるだけなので、元の表データを変更しても、コピー先の表データが変化することはありません。
元の表データを作業中に壊したくないという場合に、別の場所にそのすべて、あるいは一部を「リンク貼り付け」してコピーし、コピー先の表データについてデータ処理するようにすれば安心して作業できますね。
さて、「リンク貼り付け」をするときのご注意。
テーブルとして作られた表データについては、この「リンク貼り付け」ができません。
貼り付けオプションを見ても「リンク貼り付け」ボタンが現れません。
テーブル内の個々のセルをコピーする分には「リンク貼り付け」できます。