PowerPointでスライドを作成するとき、スライド上のオブジェクトに動きを付ける「アニメーション」機能は視聴者の注意をそこに集めることができ、上手く使えばプレゼン内容の理解を助けてくれる有効な手段です。
これまでにも「PowerPoint アニメーション」記事や「PowerPoint アニメーション(2)」記事でご紹介してきました。
今回は、まだご紹介していなかった「アニメーションの軌跡」について試してみます。

下図のように、スライド上にクランク状の道路と自動車を描いてみました。

 

この自動車を道路に沿って動かしてみます。
自動車を選択し、[アニメーション]タブを開き [アニメーション]-[アニメーションスタイル]の中の「アニメーションの軌跡」を見ると下図のようないくつかのスタイルが選択できます。

 

道路に沿って前進させるだけなら「直線」スタイルで良さそうですが、この例ではクランク状に動かしますので「ユーザー設定パス」を使います
「ユーザー設定パス」スタイルを選択し、始点として自動車自身をクリックし、以降、[Shift]キーを押しながら曲がり角でクリックします。
終点でクリックしたら [Esc]キーを押して終わります。(下図)

 

「ユーザー設定パス」スタイルのデフォルトの動きが「直線」です。
もう少し滑らかに動かしたければ、[アニメーション]グループの右端にある「効果のオプション」から「曲線」を選択して改めてコースを描いてみましょう。(下図)

 

このときも、始点である自動車自身をクリックし、以降、[Shift]キーを押しながら軌跡の頂点をクリックしていきます。
終点でクリックしたら [Esc]キーを押して終わります。
もし、軌跡を修正したければ「効果のオプション」から「頂点の編集」をクリックして頂点を表示します。(下図)

 

この頂点をドラッグして修正し、終わったら [Esc]キーを押します。

「効果のオプション」にある「フリーハンド」を選択し、その軌跡をマウスで描けば簡単に設定できます。
「曲線」よりも簡単かもしれません。

今回の例では「ユーザー設定パス」スタイルを使いましたが、始点と終点の 2地点だけの軌跡ならメニューにある「直線」「アーチ」「ターン」「図形」「ループ」が簡単に設定できます。
なお、「図形」のデフォルトスタイルは「円」ですが、オプションから「ひし形」「正三角形」「六角形」「四角形」などが選択できます。