Word、Excel、PowerPointの文書に写真などの画像を挿入したときに、例えば人の顔をボカして人物を特定されないようにすることがあります。
これらの Officeアプリには [図の形式]-[調整]-[アート効果]の中に「ぼかし」という効果が備わっています。(下図)
でも、この「ぼかし」効果を施すと、写真全体がボカされてしまいます。
写真の一部だけボカすにはどうしたらよいでしょう。
今回は [挿入]-[図]-[画像]-[ストック画像]の中から 1枚の写真を使ってみます。(下図)
まず、この写真を複製しておきます。
ショートカットキー [Ctrl]+[D] を押すと簡単にできます。
そして、一方の写真の顔部分をトリミングして残します。
[図の形式]-[サイズ]-[トリミング]-[図形に合わせてトリミング]-[楕円]をクリックします。(下図)
再度 [トリミング]をクリックすると、写真の周辺に黒いトリミングハンドルが現れます。(下図)
このトリミングハンドルをドラッグして、ボカしたい部分を残すように位置やサイズを調整します。(下図)
このまま [図の形式]-[調整]-[アート効果]-[ぼかし]にマウスポインタを重ねてみても、少しボカシの程度が小さいように思えます。
[アート効果]の一番下にある [アート効果のオプション]をクリックすると、画面右側に「図の書式設定」ダイアログが現れ、その中の「アート効果」の「半径」の数値を大きくするとボケ具合を調整できます。(下図)
再度 [トリミング]をクリックすると、顔部分(楕円形)が残ります。
楕円の周辺がくっきりとしていますので、上記ダイアログの「ぼかし」の「サイズ」の数値を、例えば 5 pt ほどにして周辺もボカしてみます。
出来上がった顔部分を、先に複製した写真の上に重ねます。(下図)
そして、これら 2つの写真をグループ化して完成です。
グループ化した後でも、トリミングした顔画像を選択し、トリミングのサイズやボケ具合など再調整することもできます。