前回「Windows メモリを開放する」記事に続いて、今回は Androidスマホのメモリを開放する方法をご紹介します。

よく「スマホはPCを小さくしたようなもの」と言われますが、細かな仕組みでは違いがあるものの大雑把には正しいでしょう。
PCでは HDDに格納したアプリやデータを読み出して作業用のメモリ上に展開して実行しますが、スマホではすべて半導体メモリで構成されています。

その昔の携帯電話やスマホではメモリを後から増設できるものもありましたが、近年のスマホは購入時にメモリ容量を選択し、以降は増量できないものがほとんどになりました。
そのため、購入直後にはサクサク動作していたスマホでも、その後にいろいろとアプリをインストールし、多くのアプリを動作していくと、メモリの空き容量に余裕がなくなり、全体の動作が重く感じられるようになります。

また、PCでは例えば Webブラウザでネット記事などを見た後はアプリを終了させることが多いですが、スマホで同様にアプリを使った後でアプリを終了させる方が少ないようです。
これに関しては、開いたままのアプリがあってもスマホの OSに上手く退避する仕掛けがあるそうなので、あまり気にする必要はないのですが、それでも動画視聴のように大きなデータを扱うアプリを動かすときや、メモリ空き容量が少ないときは、やはり動作が重くなります。

それでは、Androidスマホの動作が重く感じられるときはどうしましょう?

ここでも「メモリ開放」することで元の動作(に近い)状態に戻ることが多いです。

一番簡単な方法は「再起動」です。
アプリを実行すると、一時的に保存しておくデータ(キャッシュ)が残ります。
アプリを終了させても、何らかの理由でキャッシュが消去されずに残ってしまうことがあります。
これらがメモリ空き容量をより小さくしてしまいますが、スマホを再起動させることで、不要となったキャッシュなどもクリアされますので、試してみると良いでしょう。

次に、アプリごとのキャッシュを削除してみます。
[設定]-[アプリと通知]-[アプリ情報]と開き、あるアプリをタップし [ストレージとキャッシュ]をタップします。
開いた画面に「キャッシュ」として使われている容量が表示されています。(下図)

 

これを開放するため、「キャッシュを削除」をタップします。
現在、開いていないアプリで、メモリを多く消費しそうなアプリからやってみると良いでしょう。

また、開いたままのアプリがあれば、終了させてよいものは終了させましょう。
機種により操作が違うかもしれませんが、一般的にはホームボタンあたりを下から上に向けてスワイプすると一覧表示されるので、不要なアプリを上にスワイプして終了させます。

さらに、不要なアプリであれば削除しましょう。
[設定]-[アプリと通知]-[アプリ情報]と開き、そのアプリをタップし「アンインストール」(機種によっては「無効にする」)をタップします。

なお、サードパーティからメモリ解放に使えるアプリも提供されています。
無料で使えるものもあります。
これらを使って面倒な作業を代行させてみるというのもアリですね。