iPhone/iPadには、ホームボタンがない機種もあり、ホームボタンを使ってする操作ができません。
ホームボタンがある機種においても、2回の早押しで起動する「Appスイッチャー」機能など、人によって苦手な操作があります。
そんなときお試しいただきたいのが「AssistiveTouch」という機能です。

「AssistiveTouch」については「ホームボタンを使わずに操作」記事などでご紹介していますので、合わせてご参照ください。
これを有効にすると画面上に半透明の白丸ボタンが現れ、それをタップして開くと「Appスイッチャー」をはじめ、「Siri」や「スクリーンショット」など便利なボタンが表示されるので、タップ操作だけでそれらが使えるようになります。

ところが、便利に使っていたこの「AssistiveTouch」ボタンが画面上から消えるという不具合が出始めました。
調べてみると、iOS 12あたりからこの現象が現れ始めたようです。
私は最近になってこれに出くわしました。

いつもは普通に使えていた「AssistiveTouch」ボタンが気付いたら消えていたというときは、以下のように修復してみてください。

まず、やってほしいのは、[設定]-[アクセシビリティ]-[タッチ]-[AssistiveTouch]と開き、最上部にある AssistiveTouch のスイッチを 2,3度 ON/OFF を切り替えます。(下図)

 

もちろん、最後はこれが ON の状態で終わります。

これだけで画面上に「AssistiveTouch」ボタンが表示され、操作も出来ると思います。
できれば、念のため iPhone/iPad を再起動しましょう。

もし、たびたびこの現象が起きるときは、上記の画面を開く操作も面倒になりますので、より簡単に開ける方法を設定しておきましょう。
1つは、「ショートカット」機能を使います。
[設定]-[アクセシビリティ]-[ショートカット]を開き、リストされている項目の中から「AssistiveTouch」を選択してチェックを付けます。
FaceIDを搭載した機種、つまりホームボタンのない機種では、サイドボタンを 3回クリック(トリプルクリック)します。
ホームボタンがある機種では、ホームボタンをトリプルクリックします。
もし、上記のリストで複数の機能を選択している場合は、これらのトリプルクリックをすると、それらのうちどの機能を使うか選択できる表示が現れます。(下図)

 

リストで 1つだけ選択しているときは、トリプルクリック後すぐに「AssistiveTouch」ボタンを ON/OFF できます。

もう 1つは「コントロールセンター」に「アクセシビリティのショートカット」ボタンを追加します。
[設定]-[コントロールセンター]を開き、「コントロールを追加」欄にある「アクセシビリティのショートカット」の左端にある「+」をタップします。
そして、ホーム画面などでコントロールセンターを開くと、その中に「アクセシビリティのショートカット」ボタンがあります。(下図)

 

これをタップするたびに、「AssistiveTouch」ボタンを ON/OFF できます。
先ほどと同様に、ショートカットで複数の機能を選択している場合は、それらを選択する画面が出ますので、「AssistiveTouch」をタップします。(下図)