Googleスプレッドシートにも「FILTER」関数が備わっていますが、それについては回を改めてご紹介します。
今回は、表データにフィルタボタンを表示して手作業でフィルタ操作をする方法をご紹介します。
下図のように表データが入力されているシートを開きます。
実は、スプレッドシートのフィルタ表示には 2通りあって、共同編集者も含めすべてのユーザーに同じフィルタ表示される方法と、フィルタ操作をしているあなた以外の共同編集者にはフィルタ表示を見せない方法とがあります。
(1) すべてのユーザーの画面にフィルタ表示を反映する
表データ範囲のいずれかのセルを選択しておき、[データ]-[フィルタを作成]をクリックします。(下図)
すると、表データ範囲が選択され(左上の名前ボックスをご覧ください)、項目行の各項目の右端に三本線で表わされた下向き矢印のフィルタボタンが表示されます。(下図)
例えば、E列「年齢」で 60歳よりも上の人に絞ってみます。
E列のフィルタボタンをクリックし、「条件でフィルタ」をクリック、当初「なし」を記載されている条件ボックスをクリックして「次より大きい」を選択します。(下図)
その下に「値または数式」ボックスが現れますので、そこに「60」を入力し「OK」を押します。
これで、60歳よりも上の人に絞り込みできました。
E列のフィルタボタンがフィルタの形状に変わっています。
これを解除するには、E列のフィルタボタンをクリック、「条件でフィルタ」の条件ボックスをクリックして「なし」を選択して「OK」します。
なお、[データ]-[フィルタを削除]を選択すると、フィルタ操作したものがすべて解除され、フィルタボタンも削除されます。
(2) あなた以外の共同編集者にはフィルタ表示を見せない
表データ範囲のいずれかのセルを選択しておき、[データ]-[フィルタ表示]-[新しいフィルタ表示を作成]をクリックします。(下図)
列番号の上に黒い帯が表示され、その左端には「名前: フィルタ1」と表示されています。
この「フィルタ1」部分をクリックすると、このフィルタの名前を変更することができます。
フィルタ操作は上記(1)項と変わりありません。
フィルタ操作をするたびに保存され、あるフィルタ条件で名前付けすると、[データ]-[フィルタ表示]にそのフィルタが表示されています。(下図)
上図で、その上の「なし」を選択すればフィルタが解除され元の表データに戻りますが、改めて [データ]-[フィルタ表示]からそのフィルタ(上図では「年齢制限」)を選択すれば、ワンクリックでそのフィルタが適用された状態で表示されます。
なお、このフィルタは名前を変えて複数作ることができますので、それらを切り替えることで瞬時にフィルタ表示を替えることができます。
黒い帯の左端にある歯車アイコンをクリックすると、下図のメニューが現れます。
「コピーを作成」し、新たなフィルタ操作をして保存すると、類似のルールのフィルタ表示を簡単に作れ、それらを適宜切り替えて違いを分かりやすく見ることができます。
以上の内容は、Googleのサポートページ「スプレッドシートでデータをフィルタする」にも記載されていますので、合わせてご参照ください。