業務上、契約書や規則集などを作成することもあろうかと思います。
契約書などの書式に厳格なルールはありませんが、会社間や会社対個人の間で交わされる重要な文書ですので、自ずとその形式や文体は決まってきます。
ネット上でも雛形(テンプレート)も見つかりますので、それらを参考に作成することができます。
もちろん、内容については何度も見直して精査してください。

さて、このような契約書ですが、例えば業務委託契約書の一つの形式は下図のようなものがあります。

 

一般には、このように「第1条」「第2条」‥というように条項番号が振られ、各項について規定などがその後に記載されます。
このとき、各条文の“タイトル”を付記することが多く、これがないと契約する両者にとって読みづらい文書になってしまいます。
条文のタイトルを、条文の上に書くスタイルと、条項番号の後ろに書くスタイルとがよく見られる形式です。(下図)

 

前者では、項番号を 2番から振りますので、編集時に項文を追加などするとズレやすい欠点があり、その意味では後者のほうが取扱いには楽です。

契約書などの作成・編集で、条項番号を自動で振り、インデント・字下げなど Word文書での操作に慣れておくと、自在に作成できるようになります。
換言すると、これらができないと、条項が増減したりするたびに番号を振り直したり、同じ条項番号が複数できたりし、また、項文の先頭が不揃いで見栄えのしない文書となってしまします。

段落番号の振り方については「Word 箇条書きのインデントを変更」記事を、インデント・字下げについては「Word 1行目のインデント・ぶら下げ」や「Word 字下げとぶら下げ(補足)」記事などをご参照ください。

条項番号の場合は、[ホーム]-[段落]-[段落番号]-[新しい番号書式の定義]から作ることもできます。(下図)

 

あるいは、[段落]-[アウトライン]-[新しいアウトラインの定義]からも作ることができます。(下図)

 

いずれも「番号書式」欄に「第」と「条」を補って定義します。

契約書に限らず規則集などを扱うことが多い業務でしたら、雛形に相当するテンプレートを作成しておき、内容に応じて各条項の本文を作成していくのも効率的ですし、先回の記事「Word アウトライン」でご紹介したアウトライン機能での編集も分かりやすいと思います。
個人的には、部分的に修正したいときに [ホーム]-[クリップボード]-[書式のコピー/貼り付け]機能もよく使います。
これは「Word 書式のコピー/貼り付け」記事でご紹介しました。