ハイパーリンクとは、あらかじめ設定したWebページや、異なるファイルの文書内の特定の場所、あるいは文書内の特定の場所にジャンプする機能を言います。

Excelでのハイパーリンクについては「Excel ハイパーリンク」でご紹介しました。
Word文書でもハイパーリンクを使うことができます。

Wordのハイパーリンクでも、リンク先は

  • ファイル、Webページ
  • この文書内の見出し・ブックマーク
  • 電子メールアドレス

が適用できます。
リンク元として、文字・文字列、段落、図・図形に張ることができます。

それでは、それぞれのリンクの張り方をご紹介しますが、以下 共通する「ハイパーリンクの挿入」ダイアログの出し方を先にご紹介します。
リンク元としたい文書中の文字列や図を選択し、[挿入]-[リンク]-[リンクの挿入]をクリックします。
慣れてきたら、選択した文字列や図の上でマウス右クリックし [リンク]-[リンクの挿入]を選択するか、ショートカットキー [Ctrl]+[K]を押したほうが手早くできます。
これらのいずれかの操作をすると「ハイパーリンクの挿入」ダイアログが現れます。(下図)

 

(1) 同じ文書内の見出しにリンク

文書内の“見出し”としたい段落を選択し、[ホーム]-[スタイル]で [見出し1] または [見出し2]をクリックします。
そして、上述の方法で「ハイパーリンクの挿入」ダイアログを出します。
左側「リンク先」で「このドキュメント内」を選択し、「ドキュメント内の場所」において「見出し」リスト内でリンク先としたいものを選択し「OK」します。(下図)

 

(2) 同じ文書内のブックマークにリンク

文書内の“ブックマーク”を付与したい場所にカーソルを入れ、[挿入]-[リンク]-[ブックマーク]をクリックすると、「ブックマーク」ダイアログが現れます。(下図)

 

「ブックマーク名」欄に適当な名前を入れて [追加]ボタンを押します。
そして、上述の方法で「ハイパーリンクの挿入」ダイアログを出します。
左側「リンク先」で「このドキュメント内」を選択し、「ドキュメント内の場所」において「ブックマーク」リスト内でリンク先としたいものを選択し「OK」します。(上図参照)

(3) 別の文書にリンク

リンク元とする文字列や図を選択し、上述の方法で「ハイパーリンクの挿入」ダイアログを出します。
左側「リンク先」で「ファイル、Webページ」を選択し、「検索先」欄でリンク先ファイルがあるフォルダーを設定し、その下「現在のフォルダー」内でリンク先とするファイルを選択して「OK」します。

このとき、リンク先ファイル内にブックマークが付与されていれば、ダイアログ右側にある「ブックマーク」をクリックしてその文書内のブックマークを選択することができます。
こうすると、リンク元の文字列や図をクリックすると、リンク先ファイルのブックマーク部分を開くことができます。
ブックマークを使わなければ、リンク先ファイルの先頭が表示されます。

(4) Webサイトにリンク

外部Webサイトの URLを「ハイパーリンクの挿入」ダイアログの「アドレス」欄に入力し「OK」します。

さて、上記 4種類の方法でハイパーリンクを挿入すると、リンク元の文字列は既定では青字になり、青い下線が施され、[Ctrl]キーを押しながらクリックするとリンク先へ移動します。

[Ctrl]キーを押すのが煩わしい方は、[ファイル]-[オプション]-[詳細設定]の「編集オプション」で「Ctrlキー + クリックでハイパーリンクを表示する」のチェックを外して [OK]をクリックします。

また、挿入したいハイパーリンクを削除(解除)したいときは、リンク元とした文字列の上でマウス右クリックし [ハイパーリンクの削除]をクリックします。
文字列を選択し「ハイパーリンクの編集」ダイアログで [リンクの解除]をクリックする方法もありますが、マウス右クリックのほうが簡単でしょう。

今回は電子メールアドレスへのリンクは省略します。
これも含め、Microsoftのサポートページ「ハイパーリンクを作成または編集する」をご参照ください。