Excelには多種のグラフを作成できる機能が備わっていますが、中にはあまり多くは使われていないものもあります。
今回ご紹介する「バブルチャート」は、水平軸(x値)、縦軸(y値)に加えてバブル(泡)のサイズで表わす z値 が必要になります。

例をご覧いただいたほうが分かりやすいので、Microsoftのサポートぺージ「データをバブル チャートで表示する」に掲載されているサンプルデータを使って「バブルチャート」を表示してみます。

データ表は以下のようになっています。

 

「製品数」を“x値”、「売上」を“y値”とし、「市場シェアのパーセンテージ」が“z値”となります。
このデータ表を選択し、[挿入]タブ [グラフ]グループ [3-D効果付きバブル]をクリックします。(下図)

 

すると、バブルチャートが出来上がります。(下図)

 

正確には、軸の書式やタイトルに手を加え、上記サポートぺージの図に近づけています。

バブルチャートの説明を転載すると、
バブルチャートは散布図に似ており、値のセット間の関係を表すものですが、2つではなく、3つの値のセットを比較します。3番目の値によって、バブルの相対的なサイズが決まります。

つまり、横に 3つ並ぶデータで構成されるセータセットを x、y、z値としてプロットすることにより、それぞれのデータセットの関係を可視化したものです。
z値に対応付けたバブルのサイズは、[データ系列の書式設定]により「バブルの面積」または「バブルの幅」のいずれかを選択でき、そのサイズの基準値も変更できます。

さて、過去に作成したバブルチャートをご紹介します。(下図)

 

これは、ある年度に当団体のレッスンを受講された方の住所(町名)を人数をプロットしたものです。
当団体の地元、葛飾区に限定しておりますが、どの地域の方が一番多く受講されたか一目で分かるものです。

データセットとしては、町名と受講人数ですが、先回の「住所から緯度経度を検索」の要領で町名から緯度・経度を求め、それらを x値・y値としています。

さらに、作成したバブルチャートを Googleマップの地図上にサイズを合わせて重ね合わせています。

今回は [3-D効果付きバブル]としましたが、単に 2-Dの [バブル]としてもその意味合いは変わりません。
また、x値、y値として項目に割り当てた番号を使い、バブルチャートを作ることもよく行われます。
バブルのサイズで各データセットの相対的な関係が可視化できるので、その利用範囲は広いです。