Excelシート上に日誌や日別売上表のように日付とともに内容を記載していくことはよく見られます。
そのとき、土日・祝祭日や休業日などが分かりやすく表示されていると便利ですね。
今回は、このように土日・祝祭日や休業日のセルに色付けして平日・営業日と識別しやすくする方法を学んでみましょう。
下図のように日付が入力されている表を考えてみます。
まず、色付けとは直接の関連はありませんが、それぞれの日付が何曜日であるか表示してみましょう。
1つの方法として、B1セルに「=A1」と入力し、改めて B1セルを選択し [Ctrl]+[1]キーで「表示形式」タブを表示します。
「ユーザー定義」でその種類を「aaa」とします。
その後、B15セルまでオートフィルします。
これで日付に対応する曜日の1文字が表示されました。
別の方法としては、B1セルに「=TEXT(A1,"aaa")」と入力し、B15セルまでオートフィルしても同様に曜日が入ります。
それでは、色付けしてみます。
A1~A15セル範囲を選択し、[ホーム]-[スタイル]-[条件付き書式]-[新しいルール]をクリックします。
「新しい書式ルール」ダイアログの上段で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択、下段の数式入力欄に「=WEEKDAY(A1,2)>5」、右下の「書式」ボタンを押してお好みの色で塗る潰しをする設定をします。
「WEEKDAY」関数は、日付に対応する曜日を返す関数で、その書式は
WEEKDAY(シリアル値, [種類])
です。
第1引数「シリアル値」には日付を入力または参照します。
第2引数「種類」は週の基準、つまり週の始まりの曜日を 1~3、11~17の数値で指定します。
上記のように「2」を与えると、1 (月曜) ~ 7 (日曜) の範囲の整数が返されますので、土日は 6 または 7 が返されます。
そのため、「5よりも大きい」という数式で土日であることを判断しています。
なお、Microsoftのサポートページ「WEEKDAY 関数」により詳しい説明が掲載されていますのでご参照ください。
この例では土日とも同じ色で塗りつぶしていますが、土曜を青、日曜を赤というように異なる色に塗りつぶしたければ、この条件付き書式設定を2回行います。
次に、祝日について対応します。
5月には祝日が 3日ありますので、それらを D2~D4セルに記載し、そのセル範囲に「祝日」と名前付けします。
そのうえで改めて A1~A15セル範囲を選択し、[条件付き書式]-[新しいルール]をクリックします。
上記と同様に、書式設定する条件式に「=COUNTIF(祝日,A1)=1」、右下の「書式」ボタンを押して塗りつぶしの色を設定します。(下図)
上記は土日も祝日も同じ色で塗りつぶしていますので、条件付き書式を 1回設定するようにも出来ます。
また、休業日については省略しましたが、同様に行います。
なお、B列の曜日欄も一緒に色付けするなら、書式設定するセル範囲として A1~B15セルを選択しておいて上記の条件付き書式を設定すればよろしいです。