Excelのセルに数値や文字列を入力して確定するには [Enter]キーを押しますね。
[Enter]キーを使った操作が他にもいくつか用意されています。
今回は、[Enter]キーを使った操作をまとめてご紹介します。

(1) 既定では、セルに入力後 [Enter]キーを押すと、内容が確定され、すぐ下のセルがアクティブとなります。
(オプション設定で右隣のセルに移動するようにもできます。)
また、数式バーでは数式の入力の確定にも使われます。

なお、セル範囲に次々とデータを入力するなら、そのセル範囲を選択しておき、(内容を入力)⇒[Enter] を繰り返すことで効率よく入力できます。
([Enter]の代わりに [Tab]キーを押せば右横に向かって入力できます。)
多くの数値入力をしていく作業なら、キーボード右側にあるテンキーを使うと、この方法で効率よく入力できます。

 

データフォームでは、次のレコードの最初のフィールドに移動します。
フォーム機能については「Excel フォーム機能」をご参照ください。

(2) [Shift]+[Enter]を押すと、すぐ上のセルに移動します。
(オプション設定で左隣のセルに移動するようにもできます。)

(3) [Alt]+[Enter]でセル内で改行します。
セル内に、複数行のデータを入れる事が出来ます。

セル内に改行コードが挿入され、これを削除するにはセル内にカーソルを入れて [Delete]や [Backspace]キーで改行部分を削除しますが、シート内の同様部分を一括して削除するには「置換」操作で [Ctrl]+[J] ⇒ "" とします。

(4) [Ctrl]+[Enter]で複数の選択セルに一括で値を入れます。
入力したいセル範囲(連続したセルだけでなく、離れているセルでもOK)を選択しておき、値を入力し [Ctrl]+[Enter]とすると、同じ値が選択したセルに入力されます。

なお、1つのセルに入力し [Ctrl]+[Enter]すると、アクティブセルは移動しません
上記(1)のように値を入力後 [Enter]とすると下のセルがアクティブになってしまいます。
例えば、値を入力後、続けて文字の色を変更したいときには、入力後に [Ctrl]+[Enter]し、そのまま書式の変更をします。
いちいちセルを選択しなおす必要がありません。

(5) 関数を入力し [Ctrl]+[Shift]+[Enter]を押すと、入力した関数を配列数式として入力します。
一例として「Excel 九九表を作る」の記事で配列数式を使ってみました。
複数のセルを“配列”として扱い、一度に計算を施すことができます。

なお、Microsoftのサポートページ「配列数式のガイドラインと例」にその説明とダウンロードできるサンプルが掲載されています。
ご興味あればご参照ください。