前回「タッチパッドジェスチャー」でノート型PCに搭載されるタッチパッドのいろいろなジェスチャーについてご紹介しましたが、それ以前にタッチパッド自体が反応しなくなったとか、応答が鈍いとかが問題になると快適なジェスチャー操作ができません。
タッチパッドが正常な動作をしないときの対処を見てみましょう。
まず、タッチパッドがまったく反応したいとき。
タッチパッドが無効化されているかもしれません。
機種にもよりますが、ファンクションキーに「タッチパッドの無効化/有効化」が割り当てられているものが多いので、取扱説明書などを参照してそのキーをご確認ください。
もし、ファンクションキーの中に下図のような絵柄があれば、それをお試しください。
もちろん、その絵柄は機種によっても違います。
次に「Windowsの設定」を確認しましょう。
前回同様に [スタート]ボタンから[設定]-[デバイス]-[タッチパッド]と開き、下図の表記がある機種では、「タッチパッド」がオンになっていることを確認するとともに、その下の「マウスの接続時にタッチパッドをオフにしない」にチェックが入っていない場合は マウスが同時に接続されているか確認してください。
つまり、これにチェックが入っていない状態で、マウスが接続されるとタッチパッドが無効化されます。
また、タスクバーの「∧」を開いて「タッチパッド」アイコンがある場合にはこのアイコンからタッチパッドを有効化/無効化できる機種があります。
機種にもよりますが、このアイコンをクリックすることで有効化/無効化を切り替えられるものもありますし、右クリックして「プロパティ」などで操作できるものもあります。
さらに、機種によってはメーカー独自の設定ツールによってタッチパッドの有効化/無効化などを設定するものもあります。
これらについては、その機種の取扱説明書などを参照して設定する必要があります。
それでも、上記のようにタッチパッドを有効にしても反応しないときは、タッチパッドのデバイスドライバを更新する必要があるかもしれません。
タスクバーにある虫眼鏡アイコン[検索]を開いて「タスクマネージャ」と入力し、検索された「タスクマネージャ」を起動します。(下図)
その中の「ヒューマンインターフェイスデバイス」または「マウスとそのほかのポインティングデバイス」を展開して、その中に黄色い「!」マークがあるか確認しましょう。
「!」マークがなくても不具合が生じている可能性もありますので、タッチパッドのデバイスに関する項目を選択し、デバイスのプロパティ画面を開きます。
「ドライバー」タブの中にある「ドライバーの更新」ボタンをクリックして更新をトライしてみましょう。
今度は、タッチパッドは反応するものの、その応答が鈍い場合です。
[設定]-[デバイス]-[タッチパッド]と開き、「タップ」という項目に「タッチパッドの感度」があれば、そこの感度を変更してみます。(下図)
多くのタッチパッドは静電容量タイプなので、指とタッチパッドとの間の電荷の変化を検知して指の位置などを検出しています。
ということは、指や空気中の湿度などによりこの電荷量も変わるため、季節によっては反応が異なる可能性があります。
上図の感度を選び直して反応を確認してください。
この感度についても、メーカー独自の設定ツールで行う機種もあります。
その場合は、やはり取扱説明書などを参照して設定してみてください。