「メールを送りましたがご覧になりましたか?」と言われ「いえ、届いていないと思います」と返答するものの、もしかして?と不安になることがあります。

これは Gmailだけの問題ではなく、他のメーラでも起きうる問題です。
そして、メールが届かない または 気付かない原因はいくつか考えられます。

まず、メールが配信される仕組みをおさらいしておきましょう。
メールが届く仕組み」でもその概要を説明しました。

あなた(Aさん)が送信した Gmailメールは、Aさんのメールサーバ ⇒ インターネット ⇒ Googleのサーバ に送られます。
その後、相手(Bさん)は Web版 Gmailやモバイル版メールアプリ、転送設定しているなら他のメーラなどでそのメールを読み出します。

通常なら、まったく問題なく このように配信され、相手(Bさん)の元に配信されます。
ならば、どこで配信されない問題が起きるのでしょう。

順番に見てみます。
Aさんがメールを送信するとき、

  1. インターネットに接続している
  2. Gmailアプリはオンラインモードになっている
  3. Bさんのメールアドレスは正しい
  4. 添付ファイルは適量サイズ

これらの条件が整っていれば、正常に送信できるはずです。

次に、Googleのサーバまでのインターネット接続部分の問題があります。
パソコンなどから送信したときは、Wi-Fiルータやモデムなど接続機器を介してインターネットに向けて送出されますし、スマホなどを出先で使えば携帯基地局などを介してインターネットに接続しています。
これらの経路の 1つでも問題があれば送出できません。

もちろん、送信できない状態であれば、Aさんのメールアプリがそれなりの警告を発してくれます。
ただ、急いでいると「送信」ボタンを押し、その後のチェックをしないと、送信できなかったことへの対処が遅れることになります。

「送信済み」の中を見れば送信したメールも確認できるので、送れなかったときには原因の一端が分かるかもしれません。

さて、Googleのサーバに届いたメールですが、サーバでの保存容量に余裕はありますか?
Googleアカウントを登録した時点で 15GB の保存容量を与えられています。
メールだけでこれが不足することはあまりないですが、この保存容量は他の Googleサービス(Googleドライブなど)と共用していますので、写真や文書などを保存していればその分だけメールを保存できる容量が減ります。

現在までに使用している容量は、メール受信画面の下部に表示されています。(下図)

 

また、Googleのサーバでは、設定されたフィルタなどにより自動振り分けも行いますので、受信トレイに入らず直接にラベル付けされて格納されるメールもあります。
さらに、過去に迷惑メールとして登録したメールと同種のメールや、メール内容がその類のメールであると判断されたものが自動的に迷惑メールに仕分けられます。

ユーザが意図して設定したフィルタで振り分けられたメールは、振り分け先を確認することで発見できますが、迷惑メールでないものが Gmailの判断で振り分けられてしまうことがあります。

Googleが誇る検索機能で捜せば良さそうなものですが、Gmail上部にある検索窓に検索ワードを入力しても、「迷惑メール」「ゴミ箱」に格納されたメールは検索対象外になっています。
これらの中も含めて検索するなら「in:anywhere (検索ワード)」というように先頭に「in:anywhere」とスペースを入力してから、検索ワードを入れて検索してみてください。

あるいは、「迷惑メール」をたまに開いて確認することも大事です。(下図)

 

「迷惑メール」内のメールは 30日後に削除されてしまいますが、その中に迷惑メールではないメールが含まれていたら、そのメールを右クリックして「迷惑メールではない」を選択します。
「迷惑メール」から「受信トレイ」などに復活できると同時に、Gmailに学習もさせられます。
この学習も完璧ではないので、たまに「迷惑メール」を確認することが大事です。

以上のチェック以外にも、他のメールアカウントに自動転送している場合や、他のメールアカウントから Gmailに転送している場合などでも、その設定を間違えていると意図しない場所に格納されることもあり得ます。