みなさんこんにちは。ユニフォームコンサルタント福島です。
前回の記事「撥水の原理とカンタン回復法(中)」
では防水性と透湿性を併せ持つ高機能素材
ゴアテックス を例に撥水加工の必要性と役割をお話ししました。
今日はそのゴアテックス の洗濯方法や
撥水加工のカンタンな回復法をお伝えしようと思います。
さてそんなゴアテックス などの撥水加工の衣類が
そもそも洗濯ができるのか?
と思っていらっしゃる方も多いと思います。
答えはYES
撥水加工が施されていても基本的には洗濯が可能です。
注:衣類によっては出来ない場合もありますので必ず洗濯表示を確認して下さい。
いわゆる「耐久撥水」とよばれる撥水加工は
生地表面のフッ素樹脂やシリコン樹脂が摩擦に強く
そうカンタンには加工が弱まることはないのです。
【洗濯の手順と注意点】
1)洗濯は洗濯機でOKですが
必ずぬるま湯(40℃)を使用すること。
2)洗剤は粉末または液体の中性洗剤
柔軟剤及び塩素系漂白剤の使用は不可。
3)すすぎの後は乾燥機で乾かす。
乾燥機がない場合は陰干しでも可。
さて、この「乾燥機で乾かす」ってのが今回のポイント。
実は乾燥機で乾かすことにより生地表面に
接合されたフッ素樹脂などの化合物が熱の膨潤で
再度、林立して再び効力が復元する効果があるのです。
そうです、「撥水の原理とカンタン回復法(上)」 で
ご説明した、先の丸くなった樹脂の針が再び尖ってくれるのです。
これは繊維の毛羽立ちを柔軟剤やアイロン掛けで
整え、柔軟仕上げ効果と帯電防止効果を得る原理と
よく似ていると思いませんか?
ということは・・・・
乾燥機がない方はアイロン掛けでも撥水力の回復が可能なんです。
【アイロン掛けの手順・注意点】
1)完全に乾かしてからあて布をしてアイロン掛け
2)アイロンは低温(80℃~120℃)
「完全に乾かしてから」がポイントです。
今回お伝えした撥水力の回復法はあくまでも
衰えた撥水力を回復するもので、新品の状態に
戻るわけではありません。
しかし確実に撥水力は回復しますので
ぜひ、一度お試し下さい。
それでは今日はこのへんで♪
ユニフォームコンサルタント福島でした。
企業様向けにサンプル商品の貸出も行っております。ぜひご利用下さい。