【はじめに】
「関西弁」と一口に言っても「大阪と京都と兵庫でちょっと違うやろ」ってなりそうなので、「大阪弁」にしました。
「大阪でも北の方と南の方では違うで」とも思いますが、深掘りするとキリがないので今回は「大阪」でまとめます。
わたしは現在埼玉に住んでいるが、大阪出身である。
ダンス活動の拠点を東京に移すため、職なし家なしの超丸腰で関東にノコノコやってきた日から、数えるともう13年くらい(だんだん正確な年数がわからなくなってくる)経っていた。
10年以上も関東に住めば、標準語もお手のもの、と思いますか?
ところがどっこい。
自然に標準語をマスターできるだろうと思っていた自分は、いまだに埼玉で大阪弁をしゃべっている。
正解は、「お願いします」のイントネーション。
「大阪弁、直す気ないんでしょ?」
と、言われたこともある。
ちゃうねん、そんなことないねん。
と、返事をした時点で、「直す気ない」を全肯定している。
なるほど、やはり本人が直す努力をしないと、簡単に大阪弁はリセットできないようだ。
「直す」と言えば…
よく大阪弁の例で挙がるエピソードかと思うが、
大阪人「ちょっとこの掃除機、なおしといて」
関東の人「えっ、どこか壊れてるの?」
大阪弁で「なおす」とは、「片付ける」を意味している。
わたしも以前は「なおす」と言ってたが、今は「片付ける」の方を使うようになった。
そう、大阪弁が直ってない(なんかややこしいな)とは言え、だんだん使わなくなってくる表現もあるのだ。
例えば「さぶいぼ出てるわ」。
今では「鳥肌出てるわ」と言ってる。
他には「いんじゃんでほい」。
今では「最初はグー、ジャンケンポン」と言ってる。
ちなみに、大阪弁であいこのときは「あいこんです」だった。
今では「あいこでしょ」と言ってる。
反対に、なかなか関東チェンジできない言い方もある。
1番代表的とも言えるのが、「マクド」だ。
関西の皆さんは同じ経験があるかもしれないが、自ら「マック」 とうっかり口にしようもんなら、ぞわっとさぶいぼが、いや鳥肌が出そうなくらい、口がマックを拒否するのだ。
(マクドのハンバーガーもポテトも大好きです)
マックと言えてこそ、一人前の関東人、と言っても過言ではないくらい、マックの壁は高い。
他に、一時期消えていたが最近復活した大阪弁もある。
子供達が「ごちそうさまでした」と言った後の返事、「よろしゅうおあがり」だ。
たぶん大阪に住んでても「それは使わへんわ」って方も多いだろう。
「なんでやねん」と比べて知名度は天と地の差かと思うが、自分の母が昔も今も「よろしゅうおあがり」と言っていて、なんとなく真似て使い始めたらすっかり定着した。
でもこの「よろしゅうおあがり」、子供に対して使うのには何の違和感もないのだが、友達や目上の人に使うのはちょっと違うような。
掘り下げたらもっと詳しい意味が出てくるのかもしれない。
さて、埼玉に住んでいる自分以外の家族が何弁を話してるかと言うと…
夫は同じく大阪出身なので、大阪弁。
しかし、関東在住歴が長いので、仕事先や関東の友人と話す時は標準語をペラペラ使いこなす、いわばバイリンガルだ。
子供2人は、周りの友達や先生の影響で基本的には標準語をしゃべっている。
が、たまに、娘や息子のおしゃべりを聞いた友人などが、「関西のアクセントだね」と言うこともある。
親の話し方も、少なからず影響しているらしい。
「うち」って今は地域問わず使ってる若い子が多くて、もはや大阪弁ではないイメージ。
このままいくと、おそらく我が家の大阪弁は、一代で途絶える予定だ。
少し寂しい気もするが、埼玉に住んでる子供達に大阪弁をレクチャーするなんて野暮だし、これで良いのだ。
考えてみよう、
極端な例だが、もし中高生に成長した息子がケンカ相手に「いてまうぞ」って言ったところで相手はポカーンだろう。
(「いてまうぞ」→訳すと「殴るぞ」「ぶっとばすぞ」的なニュアンス)
子供達のしゃべり方は標準語でも大阪弁でもどちらになっても良い。
自分だってもしかすると、もうあと10年も埼玉に住めば、すっかり標準語になっているかもしれない。(前フリちゃうで)
これからも変わらないのは、大阪弁を好きだという気持ちである。
大阪に帰省するたびに、電車の中で聞く大阪弁の会話を懐かしく思うのも、変わらないだろう。
そういえば、しばらくカラオケがご無沙汰だが…今度行く機会があれば、やしきたかじんさんの
『やっぱ好きやねん』と、
『なめとんか』
を、歌えるようになりたいと考えている。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ほな、また~
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