監督 ガイ・モシェ
主演 ジョシュ・ハートネット GACKT
核戦争後の銃器・火器のない世界、ギャングが牛耳る街に、ギャングのボスと対決すべく一人の流れ者がやてくる。一方、家宝を奪われた侍が、取り戻すために叔父が経営するこの街の日本料理屋にやってくる。
共通の敵であるギャングのボスに挑むため、銃を持たないカウボーイと刀を持たないサムライ、この二人が共闘する…
不思議な世界観で、なかなかな良作。
背景が日本伝統芸能文楽をインスパイアした、どこかの夢の国の、世界の子供たちが同じ歌を歌うところを小舟で進む小さな世界みたいなセットで、一見コメディチック。
ギャングも、どこかの海賊のナンバーシステムみたいな感じで、No.2のボンちゃんみたいな一見コメディチックなのが出てくる。
それでも、ストーリーは大真面目。
ありふれた復讐劇なのだが、ファンタジーな世界、CGなし、スタントなしで、新しいことはなに一つやってないのにレトロな作りがかえって面白く感じる。
こう低予算なのに、大真面目に演技している出演陣たちがこの映画を魅力的にしていると思う。
名もない流れ者役に、ジョシュ・ハートネット。
安定のカッコ良さ。思ったよりもヒゲが似合う。マーシャルアーツも様になってて、ワンカメラ長まわしでTVゲームみたいに進んでいくシーンが良い。
高所恐怖症と禁煙している設定、帽子の先を指でシュッとするしぐさの謎が残る。
サムライ役のGACKTは、日本では背が高いイメージあるけど、共演陣が190cmくらいの大男ばっかりなので、若干小じんまりした感じは否めない。
それでも頑張っていた。
スタントがないから空手と合気道は多少キレが落ちるけど、槍や刀を持ったときの迫力は一級。
欧米人はどうも八双の構えを好むけど、棒きれを正眼に構えたGACKTの姿は、男でも惚れ惚れする。
馬に乗っているときや、国歌を歌っているときと同じくらいカッコ良い。
日本料理屋の経営者役の菅田俊は、この映画の出演陣の中で一番演技が光ってた。
出てくるどのシーンにも気迫を感じ、抜群の存在感がある。
仮面ライダー出身で、【キル・ビル Vol.1】と【ラストサムライ】にも出演しているのは知らなんだ…恥
その娘役の海保エミリという新人女優は、ずいぶん英語の発音が上手だなと思って観ていたが、ハワイ生まれのハーフなんだね。
ハリウッドで活躍するには、ちと色気が足りないかな。
ウッディ・ハレルソンは、もっと怪しい悪人っぽいのがいい。
デミ・ムーアがこんなとこに出てるのに驚き。最近の出演作では、一番のデキなんじゃないかな?
久々に、艶っぽいデミ・ムーアが見れた。
ウッディ・ヘレルソンとデミ・ムーアつったら、若い夫婦役やったあの最低映画を思い出すが…
ボンちゃんっぽい人は、もっとスタンスフィールドみたいなキャラだと良かったなぁ。
ギャングのボス、ベルボーイの人。
猿。
クセの少ない古典的な映画なので、アクション映画が好きな人なら誰もが楽しめるはず。