キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002年) | 大手町映画館

大手町映画館

どんなにつまらぬ映画にも 必ず光る何かがある
その光こそが 日本の映画界には無い
ハリウッドの映画づくりに対する情熱
ハリウッドの情熱に触れるコトができれば 心が自然と豊かになる

監督スティーブン・スピルバーグ
出演レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン

10代後半に、時にはパイロット、時には医者、時には弁護士に偽装し、世界中で小切手偽造事件を起こした実在の人物フランク・W・アグバネイルJrの伝記。


監督、出演陣含め、安定の良作。

オープニングがオシャレ。音楽も軽快。ストーリーは小気味のいいテンポで進み、映像も落ち着いた雰囲気で、飽きることなく最後まで楽しめる。
コメディチックに演出しているから、思わず吹き出してしまうほど痛快。
それでいて詐欺師と両親、詐欺師とFBIの、人間ドラマパートもしっかりと見ごたえがある。

詐欺師扮するディカプリオは撮影当時26歳だが、14~19歳の少年役を巧く演じている。多少無理があるかもしれないが、アグバネイルは当時老けていたんだと思う。いくらなんでもあれだけのことをやったのだから、10代まんまに見えたら詐欺が成功しないだろう。
サクサクと嘘が決まっていくさまは、見ていて気持ちがいい。ディカプリオも軽やかに演じていて、たぶんディカプリオ自身も演じていて楽しかったのだろうと思う。
ディカプリオは、心に影がある役やらせたらホントに巧い。

トム・ハンクスもかなり安定していて、当時ゆるゆるだったFBI小切手偽造犯部門の中で、ひとり鼓舞奮闘してる姿を巧く表現している。
間と抑揚が抜群。
この役は実在ではなく、アグバネイルが関わった人物を統合しているらしい。スピルバーグの手腕とトム・ハンクスの演技によって、魅力あるキャラクターになっている。

父親役のクリストファー・ウォーケンの存在感が半端ない。
作中では語られることはないが、この親してこの子あり、実は父親も詐欺師みたいなものだったんではないかって勘ぐってしまうほど、とにかく怪しい。
怪しい感じ、後年、少しアルツハイマーっぽい感じになるところ、それでいてFBIに息子は売らないと決意のある「目」が印象に残る。

マーティン・シーンが少しだけ出てくるのだけど、ちょっと歯が気になった。
コミカルなマーティン・シーンを観るのが初めてなのだが、親子は似るもんだと実感。

そのマーティン・シーンの娘役のエイミー・アダムスが強烈なキャラ。登場シーンからして強烈で、やっぱり歯が…。
ちょっと大味な演技力だけど、コメディやファンタジー映画なら映えるかな?
未見の【魔法にかけられて】に興味が湧いた。


詐欺師の伝記なので映画からは得られるものは特にないが、作りの巧さから上映時間は良質な時を過ごせた。