ボーン・シリーズ第3弾。
引き続きポール・グリーングラス監督、マット・デイモン主演。
イギリスの新聞記者が『トレッド・ストーン計画』の内容を世間に暴露しようとする。CIAとボーンは、それぞれこの記者に接触しようと試み、みたび両者の戦いが始まる…
前作【ボーン・スプレマシー】のスタイリッシュでソリッドでリアリティに加え、より臨場感あふれる仕上がり。
一応お話が完結しているので、3作品の中では一番評価が高いのではないだろうか。
今回もアイデア満載で、ウォータールー駅での逃走劇の描写は歴史に残る演出。
ライブ映像が送れる拳銃なんてあれ、もう普通に実装されてるのかしら。
時限爆弾のくだりも、ちょっと強引だがいいアイデア。
窓から窓へと飛び移るシーンは、かなりいいシーン。
お決まりの素手格闘は、カミソリナイフvsハンドタオル。ハンドタオルで殴られた相手は、「そんなもので…」と激高し、冷静な判断を失うだろう。
カーチェイスにちょっと工夫があって、最初、「スクーター同士かよっ」なんて思わせといて実はモトクロス。いよいよ車で!ってときに落ちて終わり…だったり(のちに別の車で)、ちょっと遊ばれた感があって悔しい思いしたり。
空港での呼び出しや、CIA局員のおびき出しなんかもアイデアが光ってる。
マット・デイモンは、劇中ではスプレマシーより数週間だが、実際では数年間でちょっと老けた感じがあって貫禄出てしまってる。スクーターにちょこんと乗ってるとこがかわいい。
パメラ役のジェアン・アレンは髪がちょっと痛んでて、それこそ「疲れてる」感じがよく出ている。
前作のが良かったかな。
ノア・ヴォーゼンとの口論は緊迫感あって良し。
そのノア・ヴォーゼン役のデヴィッド・ストラザーンは、最初ひょうひょうとしてて、そのうち窮地に追いやられていく顔を巧く出せている。
セリフの「どこだ 逃がすなよ」なんてボーンをナメきってるとこや、「心臓にいいオムレツ」なんて食べてるところがのんきでいい。
唯一アイデンティティーから出続けのニッキー役ジュリア・スタイルズは、スプレマシーで格段に演技が巧くなっていたけれど、今作では格段に美人になっていた。
深夜のレストランでの衝撃の告白のシーンの目は、うるうるしてて愛おしい。
マリーのように、ボーンに洗髪・断髪してほしかったね…。
3秒かけたドヤ顔は、一生忘れられない。
最後に、この映画での低評価である手ブレカメラだが、臨場感を重視した作りになっているので、これでいいのかと。
確かに何が起きてるかわからないところがあるけど、スポーツ観戦に似ているところがあると思う。
スポーツ観戦は後のスローで何が起こったのかがわかる。それでも生で観る人が多いのは、その臨場感を味わうため。
要は、
「Don't think! Feeeel.」的な!?