ミリオンダラー・ベイビー (2004年) | 大手町映画館

大手町映画館

どんなにつまらぬ映画にも 必ず光る何かがある
その光こそが 日本の映画界には無い
ハリウッドの映画づくりに対する情熱
ハリウッドの情熱に触れるコトができれば 心が自然と豊かになる

クリント・イーストウッド監督主演
共演に、ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン

アカデミー作品賞、監督賞、ヒラリー・スワンクが主演女優賞、モーガン・フリーマンが助演男優賞受賞。

家庭環境がよくなく孤独に育った31歳極貧女子ボクサーと、自らが育てたボクサーを失明させてしまい23年間毎日教会へ通う老人ボクシングジム経営者の人間ドラマ。

ボクシングのスポ根ドラマと思いきや、前半はボクシングのサクセスストーリー、後半は暗く非情な、でも人の絆を描いたストーリー。


救いがなく後味の悪い結末なのだが、ラストは感情が溢れ出てきた。


モーガン・フリーマンのナレーションで物語が進行していくのだけど、やはりこの人は巧い。いつも端にいる役なんだけど、そこには太い柱が一本どっしり立っていて、イーストウッドらしい音楽と色の少ない映像に深みを出していた。(思えばイーストウッドとフリーマンが前に組んだ【許させざる者】も、アカデミー受賞したんだよなぁ。)
ラスト10秒のフリーマンのナレーションで、非情な結末も少しは報われた。

ヒラリー・スワンクは2度目のアカデミー主演女優賞受賞。オスカー二つも持ってるのに、なぜか日本では出演作品が未公開になることが多くて、あまり知名度の高くない女優さん。
過酷な家庭環境で育ち、貧乏なのに無理して練習費を払い、サンドバッグを叩いてるときに追い出されそうになり、
「それでも、楽しいから。」
と言うシーンはアツくなる。
ウエイトレス姿に萌え。


扱うのが難しいテーマである故、評価が真っ二つに分かれると思うが、心には残る作品だと思う。
イーストウッドは、エンドクレジットに入るタイミングの演出が抜群なので、氏の他の作品と見比べるのも面白い。
それと、イーストウッド爺さんはこの辺から、ある種の悟りをひらいていく…