ヒューゴの不思議な発明 (2011年) | 大手町映画館

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ハリウッドの映画づくりに対する情熱
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マーティン・スコセッシ監督による、ファンタジーっぽいヒューマンドラマ。

スコセッシが初めてデジタルカメラを使い3Dを撮影し、自分の娘を対象に初めて子供向けに作った作品。


1930年代フランス。時計屋の父を亡くし孤児になった少年と、【月世界旅行】(人の顔した月の目に、デカい弾丸が突き刺さる映像)で有名なジョルジュ・メリエス(実在)の晩年の交流。


いつものスコセッシ作品を期待しちゃ肩透かしをくらう。
それでも、スコセッシが子供向けに作るとこんなんなっちゃうのかと、新しい世界を見せてくれたと思う。
アカデミーの撮影賞や視覚効果賞を受賞するくらいだから、映像はいい。1930年代のフランスの背景を、全体にほぼCGでオモチャみたいな感じに作ってあるのには夢がある。

だからと言って、現代の子供たちが観て、夢を感じられるというのかはちょいと微妙。
子供時代にジョルジュ・メリエスやチャーリー・チャップリンを観て育った大人の方がうけると思う。
それか、古い映画マニア。
メリエスやチャップリン映画の名シーンを、オマージュして今の技術で再現してるシーンがいくつかあるので、やはり古い映画マニアにとっては面白いと思う。

あとやっぱり、いろんな人が指摘している、邦題。これはいかん。
調べてみると配給会社ではなく、原作本の邦題からして同じタイトル使っているから、つけたのは原作本の翻訳家。
この翻訳家は、なんでも児童文学研究家だって言うから、学者さんの言うこと、適当につけたのではないだろう…


ジョルジョ・メリエスが映画界に残した功績を知るにはもってこいの映画。
今ではどの映画でも使っている手法だったり、元手品師だから成せた発想であったり、当時の映画作りの現場であったり、今に受け継がれる映画に対する情熱、それらを知ることができたのは収穫だった。